独占彼氏２【黒尾鉄朗】

53。＊仲直り ページ8

〜貴方side〜




貴「あの、先輩…
どこ向かってるんですか？」



黒「んー、まぁとりあえず着いてこい」



貴「…はぁい」





どこに何しに行くか何も聞かされないまま


私はただ黒尾さんについて行った





黒「ついたぞ〜」





え、着いたってここ


体育館裏だけど…






黒「ちょっと待っててな」






こんな所で何するんだろ…


そう考えていた時






黒「お、来たきた」



菅「おい何だよこんな所に呼び出し…て……え？」



！！



貴「孝支くｯ…」



なんでここに？！




貴「黒尾先輩、何するつもりですか？」



黒「何する、つーか…んー…」





頭をガシガシ掻きながら先輩は言った





黒「…仲直り？……してもらおうと思って」



菅貴「「…………はい？」」




黒尾先輩の予想してなかった発言に

思わず孝支くんとハモってしまった




菅「仲直り…って、俺ら別に喧嘩してないし」



貴「そ、そうですよ！いつも通…り……」



菅「……」



黒「……いつも通り、には見えねぇけど？」



貴「っ…」



黒「お前らこの合宿中ろくに会話してねぇだろ
Aもずっとどこか元気ねぇし」



貴「す、すいませｯ…」



黒「いや、怒ってるわけじゃねぇから
ただ……いや、なんでもねぇ
とりあえず俺は違う場所行くからちゃんと話し合えよ」




そう言うと黒尾先輩は立ち去ってしまった






貴「……」

菅「……」





話し合え、か…




確かに私はこの合宿中

ずっと孝支くんを避けて、逃げ続けていた





黒尾先輩はそれに気づいて

こういう場を作ってくれたのかもしれない




それを無駄にしちゃいけない



とりあえずこの前逃げちゃった時の事を謝ろう






そう思い頭を思いっきり下げて私は言った






貴菅「「ごめん(なさい)！！！」」





……え？





声がハモり思わず顔を上げたら


目の前には同じ格好をして驚いてる孝支くんがいた

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