〈オリジナル〉殺し屋系グループでドSな相棒が出来たのですが。

ドSな相棒 ページ23

「はい、双葉Aさんね。ええっと…C種で紅苹果所属…。はい、生徒手帳はこれ。クラスは2年B組」

『あ、ありがとうございます』

紺色の生徒手帳を受け取り、ペラペラとめくって見る。
そこには生徒の心得、校訓、風紀などが記されてる他、透さんからされた基礎的な説明やその他のことも。
これを読んでおけばある程度は知識が持っておけそうだ。

『ちなみに……ゆづは何組？』

「……B」


随分嫌そうだ。
けど明らかに友達がいなさそうだよなぁ…。


「今日はわざわざありがとうございました。挨拶遅れましたが受付人の東です。今後ともよろしくお願いしますね。」

お団子結びの東(ヒガシ)さんは、にこりと笑ってから一礼をした。
私たちは同じく一礼してから学校を去った。


「……双葉、どうすんの」

『えっと…何が？』

「これから」


やっぱりわからない。
私は携帯で時間を確認する。まだ9時過ぎだった。

『ご飯…も、まだ早いよね。』

「じゃなくて、学校で」

『……ごめん、よくわからない』


主語がないからだろうか。
兎に角、説明下手は真夏さんだけじゃないみたいだ。


「花菱学園では、選択科目と部活がある。もちろんクラスでの授業もあるけど。お前はどれを選ぶつもりなんだってこと」

『そういえばさっきそんな申請所ももらったかも…？』

「大丈夫かよ」


本当にただの女子高生なんだな。
と言った彼は、完全に見下している。

それは置いておいて、選択科目も部活もかなり変わっているものが多い。
対人格闘術、陣形考案、武器調達、聞き込み、ハッキング…
変わっていると言うのか、これは。

完全にこっちの道を進むための学校ということだ。


「基本的に選択科目は3つ。部活の所属数は校則では自由だけど部活側で決められてるものが多いな」

『なるほど…ゆづは何を選んでるの？』

「科目は対人格闘、英語技術、陣形考案。部活も対人格闘だな」


漢字ばかりで頭が痛くなりそうだ。
ただ、ゆづが対人の格闘を重点的に選択しているのが気になった。


『どうして、そんなに対人格闘を選んでるの？』

「質問ばっかりだな、お前」

『答えたくないならいいけど…私は、知りたいし』



「たとえばこういう時とか」



と、言って壁に押し付けられる。



『………は？』

結弦は何種？→←りんごのジュース

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す