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仕事の帰り道
駅で電車を待ってるとまた佐藤さんに会った
颯『えっ?同じ電車?』
『そうみたいですね……(笑)』
颯『今まで全然気づかなかった!』
どうやら家もご近所さんらしく
そのまま自然と一緒に帰ることになった
『私、もうすぐそこなんで…』
颯『俺はコッチです、じゃあまた明日。』
『はい、また明日。おやすみなさい』
佐藤さんに挨拶をしてマンションに入ると
玄関の前で座り込む隆弘が居た
『…なんで居るの?』
西『……遅い』
顔をあげた彼はふてくされたようにそう言った
こんなとこ誰かに見られたら大変と思い
そのまま彼を部屋にいれた
こないだの事謝らなきゃ……
今日こそは素直にありがとうって伝えたい
西『……ねぇ、さっきの男誰?』
急に後ろから抱きしめられて
いつもの彼よりも少し低い声でそう言った
彼の腕の中から器用に抜け出し
コーヒーでもいれようとキッチンに行くと
また抱きしめられた
今度はさっきよりも強い力で
西『……付き合ってんの?』
『あの人は会社の人!
もう、離してよ?』
西『やだっ!俺には冷たいのになんでアイツにはあんなに楽しそうに……。』
。
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作者名:こころ | 作成日時:2020年3月29日 14時