No4 ページ4
隆弘side
久しぶりに会った彼女は泣いていた
わんわんと声をあげて小さい子どものように
連絡をくれた彼女のお母さんに俺は心底、感謝した。
『どうぞ?』
西『おじゃましまーす♪』
泣いていたはずなのに外にいて写真なんか撮られたら大変と慌てて家の中に案内してくれた
こんな時でも俺に気を使わせてしまっていると思うと胸が少し痛んだ
西『相変わらずキレイにしてんな』
『そうかな?』
淡い色の家具で統一されていて
キレイに整頓された部屋
さくららしい部屋だなと1人思った。
西『もう泣いてないんだ?』
『さっきのは違うもん!!
あれは久しぶりに会ったからつい感傷的になっただけ//』
そう言って頬をふくらます彼女が愛おしい
このまま抱きしめてしまえたらなんて思った
こっちに来てから何人か彼女ができたけど
どれも長くは続かなかった
それは、この目の前にいる彼女の事を好きな気持ちが薄れることがなかったから
幼なじみだからずっと側にいられたけど
だからこの想いを伝える事もできないでいる
彼女が俺を恋愛対象として見てない事を知ってるから
。
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作者名:こころ | 作成日時:2020年3月29日 14時