カフェオレ (ページ10)

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お揃いの物ページ10

いつも明るいひゅうがは、女の子にも人気だった。

そんなひゅうがに突然告白されて、

私は泣きながら頷いた。

毎日が楽しくて、幸せで

ひゅうがと結婚するって本気で思ってた

でもその半面、急に不安でいっぱいになって

可愛げなんて全く無い嫉妬でひゅうがを束縛した。

「この女の子の連絡先いるの？」

ひゅうが「いや、別にいらねえよ」

「じゃあ消してよ」

ひゅうが「ああうん、いいよ」

当たり前のようにひゅうがの携帯を見て、

女の子の連絡先を全て消させたりしてた

それでもひゅうがは嫌な顔一つせず

私の束縛も受け入れてくれてた

会いたいと言えば、夜中でもすぐに迎えに来てくれて

喧嘩してもいつもひゅうがから謝ってくれて…

それがどれほどひゅうがを困らせていたかも知らずに、バカな私はいつもひゅうがに甘えていた。

そしてあの日も、

何も考えずに夜中ひゅうがに電話をかけた。

「ねぇ会いたい、今から来て？」

ひゅうが『わりぃ、明日じゃ駄目かな？』

「え～昨日もちょっとしか会ってないのに」

ひゅうが『編集覚えるの結構大変でさー、ごめんな』

「…本当に編集してたの？」

ひゅうが『ん？どういうこと？』

「本当は他の女の子といるんじゃないの？」

ひゅうが『…は？それまじで言ってんの？』

「だって全然会ってくれないじゃん…」

ひゅうが『全然って…今日は会えないってだけだろ』

「やだ、会いたい」

ひゅうが『…ごめんA、俺限界だわ』

「え？」

ひゅうが『俺ら、もう別れよう』

*

*

思い返してみてもひゅうがと別れたのは

当然の結果で、原因は全て私にあった。

もしあの夜、私が電話をかけなかったら

もしあの頃、自分のわがままに気づけていたら…

……今更何考えてるんだろ、私。

気を取り直して再び編集に戻ると、
画面の中のゆうたを見て少し胸が痛んだ。

ごめんね、ゆうた

もうひゅうがのこと思い出したりしない

このブレスレットも、もう二度とつけない。