カフェオレ (ページ6)

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思い出し笑いページ6

ゆうたは九時よりも少し早めに来てくれて

ちょっとドライブ行く？と聞かれ
私はすぐに頷いた。

運転中のゆうたを見るのが好きで、

付き合ってすぐの頃は『さすがに見すぎ』って

顔赤くしてたなぁ、可愛いゆうた…(笑)

ゆうた「あ、なんかニヤニヤしてる」

「へへっ、付き合ってすぐの時のこと思い出してた」

ゆうた「何だそれ、例えば？」

「例えばね、ゆうたが私の寝顔盗撮したこととか」

ゆうた「あーあの時！まさかA起きてると思わなくて、まじでびっくりしたわ」

「他にも色々覚えてるよ～告白の内容もっ」

ゆうた「絶対それは言うなよ、恥ずかしすぎ！」

そういえばあの時も恥ずかしそうにしてたっけ(笑)

なんだか私まで緊張しちゃって

一週間くらい、お互い目も合わせられなかったね。

*

*

ひゅうがと別れて半年以上経った頃

徐々に失恋の傷も癒えてきて、ひゅうがとも
付き合う前のように何でも話せる仲に戻った。

皆で遠くに買い物しに行った日
行きたい店がそれぞれ違って、別行動になった。

　

やまと「俺いつもの所覗いてくるわ」

ひゅうが「あー俺も行く！」

あむぎり「どうしよっかなー、テキトーににその辺見ようかなー」

ゆうま「俺ちょっと飯食ってくるわ」

ゆうた「なんで飯食うんだよ、Aは？」

「すぐそこ！新しく出来たとこ行こうかなって」

ゆうた「まじ？俺もそこ行くつもりだった」

ゆうたと二人で買い物をしたのは、この時が初めてで

皆といる時はふざける私達でも、二人きりになると
何となくお互いを意識してしまう。

店に入れば、店員さんに進められるのはどれも
ペアルックだったりで更に気まずかった。

「あ…私達カップルじゃないんです…」

店員「あぁ！夫婦ですか？新婚さんとかっ！」

「…」

もう服を選ぶどころじゃなくて、店を出てすぐ近くにあったカフェに入った。

ゆうた「すっげー勘違いされたな」

「ね～、新婚さんって(笑)」

ゆうた「まだカップルですらないのにね」

「…まだ、って。」

ゆうた「あ…待って違うわ、えっと…」

両手で顔を隠すゆうた、可愛かった。