Summer Situation.

決断 ページ8

この前行けなかったから、ってゆうたが大量に花火セットを買って来てくれた時は嬉しかった

やまと達を誘って皆でBBQして、花火もして。


幸せだったのに、


そんな毎日で良かったのに。


ある日私にインスタのDMが届いて、開いてみると


『ゆうたくんと別れて』


とだけ書かれていた。



私はインスタにゆうたの投稿はしていないし、
そもそも私とゆうたが付き合っている事は地元の友達や一部の人しか知らないこと。

コムドットの皆と話し合って、ゆうたがYouTuberでいる限り公表はしないって決めていた。

二人で遠くに出かける時は、帽子を被ったり
マスクをしたり、人があまりいない時間帯に出たりと気をつけていた。



そのDMには返信をせずに、ゆうたにも皆にも話さなかった。



そして日に日に沢山の人からDMが来るようになり、


いわゆる中傷をされていた私はどんどん食欲もなくなって、そこをやまとやゆうたが勘付いた。




やまと「AちょっとDM見せて」



皆で集まっていた時、やまとにパッと携帯を取られ
皆私のスマホを覗き込んだ。




ゆうた「あーもう、まじかよ…」



あむぎり「え…Aちゃん大丈夫？」



ひゅうが「やべぇなこれ、まじ気付かなくてごめん」



ゆうま「あ、この人何か画像送って来てない？」




ゆうまが指差した人のDMを開くと


『この画像出回ってるけど、本当なんですか？』


といった文章と共に、買い物をしていた時の私とゆうたの写メが送られてきていた


この日は人も少なくて ただ飲み物買うだけだし、ってゆうたも私も顔も隠していなかった。


私のインスタのアイコンは、友達と撮った写メ。


だから私だってバレたのかな？


でも対策として、ゆうたと私はお互いをフォローしていないのに…



「なんで私のアカウント、わかったのかなぁ…」



やまと「今のご時世、この盗撮一枚でも特定くらいすぐ出来る。」



ゆうた「お前なんでずっと言わなかったんだよ」



「…言えないよ、こんなこと。」



ゆうた「……」








やまとの家から自宅に帰ると 私とゆうたの間に重い空気が流れた。


私はそれに耐えれず、思いつく限りのくだらない話を
ゆうたに笑って聞かせた


ゆうたはずっと申し訳なさそうに、


下手な作り笑顔で笑っていた。





私、そんな笑顔が見たくてゆうたといるんじゃない。




この時、私の中の迷いが消えた。

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