事実 ページ39
戻ってきたゆうたは、部屋に入るなり私を抱きしめた。
ゆうた「良かったぁ…」
安心したように呟くゆうたの声が、じわっと心に染みた。
「ごめん、勝手に飛び出しちゃって」
ゆうた「全然…俺の方こそごめん、本当にごめん」
「…私ね、ゆうたに気づいてほしかっただけなの。
ちょっとしたことでも、見ててほしかった」
ゆうた「ちょっとしたことって？」
「ネイルとか、少しだけ痩せたこととか…」
ゆうたは私から腕を離し、キョトンとした顔で私を見た。
ゆうた「それなら俺、気づいてたよ」
「えっ？」
ゆうた「Aいつも、ネイルに俺のイニシャル入れてくれるもんな」
「…気づいてたの？」
ゆうた「最近痩せたから、何か嫌なことあったのかと思って大量にお菓子のストック増やしといた」
「えっ…。そ、それと！髪色変えたときもあんまり触れてくれなかったから似合ってないのかなーって…」
ゆうた「いや、俺Aの今の髪色めちゃくちゃ好きだよ。俺も同じ色にしようと思って来週カラーの予約したし」
…ここにきて、衝撃の事実。
全部ゆうたは気づいてくれてて、
ちゃんと私を見てくれてたんだ。
「なんで気づいてたのに言ってくれなかったの？」
ゆうた「なんかちょっと、恥ずかしかったから…」
申し訳なさそうに下を向くゆうたが、
いつもより何倍も可愛かった。
「ゆうた、気づいてくれてたんだね」
ゆうた「逆に、気づいてることに気づいてなかったんだ」
「うん、気づかなかった…」
不安なんかどこかへ飛んで行って、
ゆうたと一緒に、何それ！って笑った。
私、ゆうたといる時の自分が大好き
ナルシストじゃん、ってくらいに大好き。
離れたら、自分が嫌いになっちゃうから、
「ずっと一緒にいてくれなきゃやだ。」
ゆうた「もちろんそのつもりだけど？」
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ゆーみん - 最後の終わり方が好きすぎました。天才です笑 (2022年1月22日 6時) (
レス) @page40 id: 4a57b263cb (このIDを非表示/違反報告)
yukiti0623(プロフ) - 最後の砂糖の思考天才すぎる笑 (2021年7月24日 15時) (レス) id: 4f47a7a2f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - 最終回のコーヒーの話、発想がすごいですね！真ん中ぐらいまで読んでも「んっ？」って思ってたんですが、最後の最後で「あ〜そういうことか」ってなりました！このお話大好きです！他の作品でも頑張ってください！！！ (2021年2月25日 21時) (レス) id: b5988ef1a4 (このIDを非表示/違反報告)
果汁組(プロフ) - あやかさん» 閲覧ありがとうございます( ´∀｀)女心わからないゆうたさんが書きたくて…(笑) (2021年2月24日 4時) (レス) id: 4487b36763 (このIDを非表示/違反報告)
果汁組(プロフ) - みなみさん» 完結しちゃいましたが、ありがとうございます！(´；ω；｀) (2021年2月24日 4時) (レス) id: 4487b36763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果汁組
| 作成日時：2021年2月16日 7時
