俺のせい ページ37
ゆうたSide
「おいA!」
携帯も何も持たず、Aは飛び出して行った
急いで後を追いかけても、もうAの姿は見えない
「まじかよー…」
まさかAを泣かしてしまうなんて、思ってもいなかった。
玄関で立ち尽くす俺に、やまとが車の鍵を渡してくれた。
やまと「なぁ、俺Aもらっていい?」
「はぁ?いいわけねーだろ…」
やまと「だったらお前、Aのことちゃんと見てやれよ」
*
*
妙に頭に残るやまとの言葉。
車を走らせながら、闇雲にAを探した。
近くのコンビニ、
撮影でよく行く公園、
二人でスケボーをしに行く場所
どこにもAの姿は無い。
普段はあまり通らない道に入ると、横から急に
猫が飛び出してきた。
「危なっ!」
こっちの緊張も気にせず、飛び出してきた猫は
どこかへ去って行った。
その時、ふと頭をよぎったのは
Aと一緒に見たテレビで言っていたこと。
『飼い猫を外に放すと、もう帰ってこない』
今まで味わったことのない不安に襲われ、
やまとへ電話をかける。
やまと「Aいたか?」
「いつも行く場所探してもどこにもいねえ、
どうしよう俺のせいだよな」
やまと「そーう!お前のせいです!」
「まじで俺バカだわ、なぁAが行きそうな場所
他に何かあったっけ」
やまと「さぁ…わかんねえや」
「そっか、あーもうAどこいんだよ…」
A、ごめん
本当にごめん。
俺、ちゃんと謝りたいから
帰って来てくれよ…
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ゆーみん - 最後の終わり方が好きすぎました。天才です笑 (2022年1月22日 6時) (レス) @page40 id: 4a57b263cb (このIDを非表示/違反報告)
yukiti0623(プロフ) - 最後の砂糖の思考天才すぎる笑 (2021年7月24日 15時) (レス) id: 4f47a7a2f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - 最終回のコーヒーの話、発想がすごいですね!真ん中ぐらいまで読んでも「んっ?」って思ってたんですが、最後の最後で「あ〜そういうことか」ってなりました!このお話大好きです!他の作品でも頑張ってください!!! (2021年2月25日 21時) (レス) id: b5988ef1a4 (このIDを非表示/違反報告)
果汁組(プロフ) - あやかさん» 閲覧ありがとうございます( ´∀`)女心わからないゆうたさんが書きたくて…(笑) (2021年2月24日 4時) (レス) id: 4487b36763 (このIDを非表示/違反報告)
果汁組(プロフ) - みなみさん» 完結しちゃいましたが、ありがとうございます!(´;ω;`) (2021年2月24日 4時) (レス) id: 4487b36763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:果汁組 | 作成日時:2021年2月16日 7時