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第拾玖話 今更だけど姉の年齢は10歳です。めっちゃ今更ww ページ20

『姉さんッ!!』

姉さんは血相抱えて来た私にびっくりしていた。

姉「ど、どうしたの?!」

『さっき、話し声が聞こえて───』


この事を姉さんに話す・・・?
霞兄みたいに脱獄しないとか言い出すかもしれない。

『・・・・・』


姉「私が出荷されるんでしょ・・・?」

『!!!』

姉「薄々分かってたの・・・。
自分はもうすぐ出荷されるんじゃないかって。だって私はもう10歳だから・・・」

やっぱり姉さんは分かっていた。
姉さんは聡明な人だから

姉「霞兄が出荷された後、ずっと思ってた。
次は私だって・・・。だから覚悟は出来てる。」

『覚悟って何!?なんで姉さんまで死ぬ必要が
あるの!?霞兄に生きてって言われたじゃん!
生きようよ!!最後まで!!勝手に諦めないでよ!!!』

姉「私の選択が貴女を傷付ける事は分かってる。『だったら!!』でもね、敵は兄や父だけじゃ無い。外は鬼が居る。私はただの足手まといになってしまう。」

姉「貴女は賢い。外の世界で生きていける力が有る。ねぇ、貴女は本当はもっと強いんでしょう?いくらなんでも2歳児がこんなに大人びてるわけない。教えて?私からの最後のお願い。貴女は何を隠しているの?」

『・・・私の事を知っても』

姉「拒絶なんてしないよ。貴女が例えどんな罪を犯していたとしても、貴女が私の妹である事は変わらないわ。」

『・・・・・・実は───』

私は話した。
前世の記憶が有ることを。

流石に殺し屋である事は言えなかった。
拒絶されるのが怖かったから

代わりに武道を習っていたと話した。
嘘はついていない。

姉「そう・・・話してくれて有り難う。」


姉さんは優しく微笑んだ。
その笑顔が酷く儚げで、
姉さんの姿は半透明に見えた。


姉「準備は全て整えた。私が出荷される明日の早朝に此処を脱獄しなさい。」









嗚呼、姉さんも逝ってしまうのか・・・


出来ることなら嫌だと、

逝かないでと叫びたい。



でも、これが貴女の意志ならば



私は黙って受け入れよう。









『行ってきます。ニコッ』

姉「!!・・・行ってらっしゃい。」

第弐拾話 この作品をお気に入りにしてくれている人が3人になって嬉しい我氏。そして無理矢理感満載の前話。我の予定より早く脱獄してしまった主人公・・・→←第拾捌話



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黒猫R.S(プロフ) - らむねさん» そうです!約ネバとチョコヴァンと鬼滅が混ざった感じですね!! (2020年5月24日 11時) (レス) id: 6b61d82590 (このIDを非表示/違反報告)
らむね(プロフ) - 皇妃家ってチョコレートヴァンパイヤ? (2020年5月24日 8時) (レス) id: ecde5fa90f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫R.S(プロフ) - ひよこさん» そうです!チョコヴァン読んでてこの話思い浮かんだんですよ!! (2020年4月24日 11時) (レス) id: 6b61d82590 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - チョコレートヴァンパイア? (2020年4月23日 22時) (レス) id: 840ae1844c (このIDを非表示/違反報告)
黒猫R.S(プロフ) - 中トトロさん» ありがとうございます!!嬉しくて涙が、、、(つд;*)更新頑張ります!!!!!! (2020年4月16日 10時) (レス) id: 6b61d82590 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒猫R.S | 作成日時:2020年3月15日 22時

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