鬼の首が切れない人殺しでも、鬼殺隊になれますか？

第拾漆話 大正時代に監視カメラって無いよね？まぁ、無いと言う事で。 ページ18

貴女視点
霞「僕は・・・・脱獄しないよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・ん？
ちょっと何言ってるかよく分かんないな〜★←

まぁ霞兄の考えていることは
だいたい分かるんだけどさ〜・・・

『悪いんだけど、却下させてもらうよ。』

姉「私も同じく。」

『さっきから言ってんじゃん。霞兄が先に脱獄した所で支障はないの。』

姉「農園の事が外にバレるとヤバイから無闇に監視役も雇えないし···」

『精々監視カメラとか巡回だろ。そんくらい、いける』

姉、霞「「監視カメラ？」」

待って、監視カメラ知らんのか。
え、この世界に無いの？まさか？

『うん、まぁ、気にすんな。』

『ともかく、わざわざ霞兄が死ぬ必要は無いんだよ。』

姉「ね？だからさ、霞兄は先に脱獄して。」

霞「いや、無理だ。」

霞兄は頑なに拒否をしている。
てかもうイライラしてくるんだけど・・・・


『あ”ーーーもうっっ！！』

姉、霞「「！」」

『まだ分かんないの！？
ごちゃごちゃ言ってないでさっさと脱獄すりゃ良いんだよ！！
確かにな！霞兄の言ってる事は正しいよ！！
危険は少ないに超したことはない！
だけどね！んなことどうでも良いんだよ！！
私は！私達は！！
どんな危険を冒してでも！

霞兄に！
貴方に・・・！！

生きて欲しい!!』



脱獄のリスクなんてどうでも良い。
私が何とかする。

だから・・・！


霞「・・・・・ｯ!!···ごめん」


“ごめん”

霞兄は脱獄しない。
その意志が変わらない事を示していた。

霞「僕は・・・自分の命を捨ててでも、
君達に生きて欲しいんだ・・・・・」

姉「・・・・ｯｯ!!」


霞兄の弱々しい声

ねぇ、本当は怖いでしょ？

ねぇ、本当は死にたく無いんでしょ？

何でそこまでして私達を生かそうとするの？


やめてよ・・・・

生きてよ・・・・







霞兄がもっと自分勝手だったら良かったのに








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その後は誰も何も言わず、
自分の部屋へ帰って行った・・・

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