好きってバレてますよ、先輩。【二口堅治】

バレてますよ。 ページ32

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試合は着々と進み、青根くんのブロックだったり、二口のスパイクだったりで点数を重ねていった


黄金川くんのミスも少し減ってきている


滑津｢みんな、調子いいですね！｣


｢そうだね。この調子だと春高もいい所までいけるんじゃないかな｣


滑津｢ですね！｣


新チームになって、最初はインハイ予選を引きずるのかと思ったけど、意外と前向きで頑張ってる


心配してたけど、みんなよりあたしのほうが引きずってたのかなぁ





そして、点差は開いて1セット目はうちが取った


戻ってくる選手達にドリンクとタオルを渡す


｢お疲れ様｣


二口｢あざす｣


ボトルを受け取ると一気に口へ入れる


飲んでる時の喉がかっこいい←


二口｢先輩そんなに見つめないでくださいよ｣


少し頬を染めて照れる二口。いつもからかっていた二口が照れるのはなんか新鮮でこっちまで照れそうになる


二口｢身長縮ましますよ｣


そう言ってあたしの頭を鷲掴みにして指先に力を込める


｢いっ！！？いたいいたい！！！｣


さすが高校男子運動部


二口｢俺をからかった罰です｣


小悪魔のような笑みを浮かべる二口は少し色っぽくて見とれてしまった


高校生の色気じゃないよなぁ


二口｢んじゃ、戻るんで

応援してくださいね、りなセンパイ？｣


耳元でぼそっとつぶやいて、誰にも聞こえないように名前を言う





｢か、からかわないでよ！！｣


体育館に焦ったあたしの声が響く


相手校の選手達がジロジロとこっちを見てくる


二口は勝ち誇ったような顔でコートへと戻っていった




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二口｢(やべぇ、めちゃくちゃ可愛い…)｣

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