好きってバレてますよ、先輩。【二口堅治】 (ページ26)

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バレてますよ。ページ26

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特にすることも無くただぼーっとして1日を過ごした

こんなに1日が長く感じたのは初めてかもしれない

二口のことを考えただけで胸が苦しくなる

会いたい…会いたいのに会いたくない

自分の中で矛盾が起こる

いつもの様にからかってよ…

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いつの間にか寝てて、気づいたら朝になってた
親も帰ってきてたみたいで怒鳴られながら1階へ降りる

学校行きたくないなぁなんて思ってたけど昨日二口に明日は行くからと言ってしまったからには約束は破れない

重い足取りで学校へ向かう

｢おはよ｣

学校へ着くと更衣室でジャージに着替え、体育館の少し重い扉を開けてシューズを履く

黄金川｢あ！先輩おはようございます！！｣

作並｢風邪…だったんですよね？一昨日無理させてごめんなさい｣

体育館に入るなり、部員が駆け寄ってくる

こんな日常が幸せだったり

｢大丈夫だよたくさん休んだし…｣

部員にこんな嘘を吐くのも辛いなぁなんて
1つの嘘をつくのに、たくさんの嘘が必要。辻褄を合わせるために

｢ほら、早く準備…｣

準備しよ。そう言おうとしたら体育館の扉が開いた
この体育館に居ない人は1人だけ

二口｢おはよーっす｣

一昨日、昨日の事があってから二口と顔を合わせるのが辛い

二口｢あ、先輩｣

だんだん二口があたしに近づいてくる

少しだけ、怖かった

サボったことを言われてしまうのか

普通は謝るところなんだけど、あたしが何も言えずに黙って突っ立っていると

二口｢風邪治ったんすね。良かったです｣

頭に二口の大きな手が乗った

二口｢でも、無理しないでくださいね

大切なマネージャーなんですから｣

そう言い残して準備をするために体育館倉庫に向かった

今、あたしの顔は真っ赤だと思う

ずるい

そんなことされたら許しちゃいそうなあたしは

単純ですか？

＿＿＿＿＿

あと6票で殿堂入りだ…