好きってバレてますよ、先輩。【二口堅治】

バレてますよ。 ページ21

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気づいたら寝てた


起きた時にはもう辺りは薄暗くて、体調もかなり良くなってた


おでこに貼ってた冷えピタももうすっかり乾いててなんだか気持ち悪かった


横を見てみるとずっとそばにいてくれたのか分からないが椅子に座って寝ている二口の姿
あたしが寝てから約2時間
ずっと居てくれたのかな…練習もあったのに


｢ねえ、二口起きて｣


肩を揺さぶって二口を起こす
ゆっくりと瞼を開けた二口はthe寝起きって感じでちょっとだけ可愛かった


二口｢…あ、先輩体調どうっすか｣


｢もう大丈夫だよ頭も痛くないし｣


二口｢良かったっす｣


少しほっとしたように肩を落とす


なんだかちょっぴり嬉しかった


｢ずっとここにいてくれたの？｣


二口｢まあ、はい


だって先輩居ないと寂しかったでしょ？｣


あたしの目をじっと見て聞く


｢べ、別にそんなことない｣


二口｢目線泳いでますけど｣


あたしって嘘つくの下手なのかなって最近よく思う


｢…そうだよ悪い？｣








少しだけ素直になってみようなんて


こんなことしたって二口があたしを好きになるなんてないのに


無駄だってわかってるけど


少しでも


あたしのこの気持ちが、二口に少しでも伝わればなんて


遠回しに言って伝わるもんかなんてことは分かってる


でも、







好きってこの2文字が言えたなら









とっくに言ってるよ

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