好きってバレてますよ、先輩。【二口堅治】 (ページ18)

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バレてますよ。ページ18

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頭痛に耐えながら、選手のドリンクを作りに行く

本当は早退したい

だけどこんな日に限って舞ちゃんが委員会で遅くなるなんて…

｢はぁっ…きっつ｣

だんだん具合が悪くなるのがわかる

頭痛が激しい

でも舞ちゃんがいないから頑張らないといけない

ふらつきながらもドリンクを作り終え体育館に運ぶ

作並｢木下先輩ふらついてますけど大丈夫ですか？ドリンク重いですよね！片方持ちます！｣

1年の作並くん

あたしがふらついているのがドリンクが重いせいだと思っている。むしろそれでいいんだけどさ

とにかくあたしが風邪だなんてみんなにバレたくない

二口｢せんぱーい。そんなのも持てないんですかぁ？｣

いつもの二口からの挑発

だが、反論する元気もないため

｢ああ、ごめん。早く持っていくね｣

そう言って二口の横を通り抜けようとした

けど、それは二口によって遮られた

｢ちょ、なに｣

二口｢作並、お前これ持っていけ｣

あたしの手からボトルが入ったかごを奪い、作並くんに渡す

｢何して…｣

二口｢いいから来てください。作並それ頼んだぞ｣

作並｢はい！！｣

そう言うとあたしの手を取って歩き出す二口

｢ねえってばどこ行くの｣

二口｢保健室｣

｢はぁ？なんでよ｣

もしかして風邪ばれたのかな
なんなのこいつ。なんでそんなに気づくんだよ…

二口｢うるさいんで黙って貰えますかね｣

足が地面から離れる
状況を理解するのにそう時間はかからなかった

｢は！？ちょ、何して！｣

二口｢いいから黙っててくださいよ｣

二口のドスの効いた声であたしを黙らせる

それにしても

お姫様抱っことか、なんだよ！！！