近くて遠い...。〈不仲〉 (ページ42)

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北斗 side

最近、京本に避けられてる気がする。

京本の体調が良くなってからは、全く喋らなくなった。

仕事で喋るぐらいだ。

それは俺だけではなく、何かみんなにもそんな感じで。

何か遠慮してる感じ。

…京本のことだから、迷惑掛けたからとか、心配させたとか思っちゃって、そうしてるんだろう。

…そんなことしなくても良いのに。

京本らしく居て欲しい。

逆に心配だから。

今日は、これから雑誌の撮影がある。

最初は、ペアで撮っていくみたいで、そのペアが言われた。

…俺は、京本とだった。

何か、いざとなったら気まずいかも。

でも、これはある意味チャンスかな？

京本と話せる。

俺たちの撮影は、最後だ。

衣装などに着替えて、楽屋で待機してる。

樹と高地は、今撮影してて、慎太郎とジェシーは
撮影裏で待機してる。

だから、俺たちはここでふたりきりになってる。

………

とても、気まずい。

京本は、端っこの狭いスペースでイヤホンを付けながら、スマホを弄ってる。

距離が遠いし、話しかけようとしてもイヤホン付けてるし、聞こえる訳がない。

京本。。

…ねぇ、、俺のこと嫌ってる？

俺のとペアいや？

前、京本に冷たくしてしまったから？？

何か、地味に傷付く。

…前、俺が京本のこと避けてた時も京本は、こんな気持ちだったのかな。。

ｶﾞﾁｬ

樹｢…北斗たち移動だってよ。きょもは？｣

｢…わかった。あっちに居るよ。｣

高地｢…何か､あの時から変わっちゃったねぇ。
北斗､呼んで来なよ。｣

｢……うん。｣

2人に押し気味にそう言われ、京本の所へ行く。

京本は、気づかずにスマホを見ている。

そっと肩を叩いた。

｢…京本､行くよ。｣

京本｢……!! うん…｣

びっくりしたのか、スマホを落とした京本。

…そりゃびっくりするよな。

てか、可愛い…

高地｢2人とも行ってらっしゃい～｣

｢…行ってきます。｣

樹｢…頑張れッ｣

樹がそう言って、俺たちの背中を押してった。

その間も会話もなく、撮影場所に向かって行った。

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