近くて遠い...。〈不仲〉 (ページ5)

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京本 side

そのあとは、樹とも順調に撮影は進んでメンバー全員の撮影へ。

他の4人もぞろぞろとやって来た。

スタッフ『クールでセクシーな感じで！
並び順は…』

クールでセクシーか。

それより…スタッフさんの指示で俺は、北斗の隣になった。

左側の端っこが俺。

位置に着くけど、やはり気まずい。

距離が近くて…

ドキドキしまくる胸。。

撮影が始まるけど…

スタッフ『京本くんと北斗くんもっと近づいて。
あと…』

だなんて言われても、もう結構距離近いよ。

このスタッフさん、こだわりがあり過ぎて…

すると…

ｸﾞｲｯ

えっ…

北斗は、俺の肩に腕を回し抱き寄せて来た。

さっきよりも距離が縮まった。

俺も…そっと北斗の肩に手を回した。

俺はドキドキしながらも、撮影を頑張って行った。

その後も、色んな感じで順調に進んで行ってようやく終わった。

撮影が終わり、2人して目を逸らした。

あ～…ドキドキした。。

まさかこんなことになるなんて思っても無かったから…

俺、もしかしたら撮影中顔真っ赤にしてたかも。

あんなに距離が近かったから、北斗の匂いがした。

あの時と同じ匂い。

またあの時の記憶が…

あんなに距離が近かったのはあの時以来かも。

樹｢…きょも？｣

｢…樹。｣

樹｢…行くよ？｣

｢…はーい｣

俺は樹の後ろを歩きながら、あの時のことを忘れるかのように頭を横に振った。

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