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今日は待ちに待ったデートの日。
そのこともあって、仕事もかなり頑張れた。
すごい捗った。頑張りがいがあった。
れんさんにも、『頑張ってるやん。デート楽しみやな』って小声で言われた。
もうすっかり舞い上がっちゃって、大きな声で『はい!!』って言ってしまって、他のスタッフさん笑われた。
れんさんも笑っていた。
今日はいつもより早起きして、昨日選んで置いた
デート服に着替える。
私のお気に入りのワンピースに、最近買ったロングコート。
私のお給料で買った物だ。
それから、普段はあんまりしないメイクや、好きな香水などを着けて。
ある程度、身支度が出来て、鏡の前に立つ。
メイクよし、髪型よし、服装もヨシッ。
「…行ってきます。」
そう小さく呟き、家を出た。
エレベーターに乗り、エントランスを抜けると、、
見覚えがある車があった。
その人は、私に気づいて車から降りた。
永瀬「Aちゃん。」
そう微笑みながら優しく名前を呼ぶ彼。
そんな彼にドキドキして、、
「…れんさん。。」
永瀬「迎えに来た。行こ??」
「…はい…!!」
永瀬「どーぞ。」
そう言いながら、助手席のドアを開けてくれた。
「お邪魔します…」
もうドキドキしすぎて、やばい。
どうにかなっちゃいそう。
助手席のドアを開けてくれるれんさんを見て、
王子さま…だと思ってしまった。
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作者名:りな | 作成日時:2020年8月23日 0時