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「……」




私も気持ちを伝えたいのに、いざとなったら声が出ない。永瀬くんは、恥ずかしがる様子もなくはっきり言うのに。




しばらく、沈黙が続く。
そして、あっという間に駅に着いて降りた。




また、永瀬くんに手を繋がれ家の前まで歩く。
私は、ギュッと手を握り返した。




なんて、話せば良いのか分からなくて
お互いさっきから無言で。




気付いた時には、家の前だった。




永「…今日はありがとな!お弁当も食べて最高やった!…また行こうな?」




永瀬くんはそう言って、少し切ない表情を浮かべてる。




そんな顔しないでよ……
胸が痛い……




「…私こそありがとう…!うん!いつか!」

永「…おう!…またな…」

「……じゃあね。。」




そのまま、何も言えなくて、そのままお開きになってしまった。。




はぁ……




最後だったのに、何か嫌なわかれ方になってしまった。。




永瀬くん、すごい落ち込んでた。。




ごめんね…。。





.






永瀬 side






今日は、先輩とデート出来て、楽しかった。
美味しい弁当と食べれて。




まさか、親父に会うなんて…
また、過去の事を思い出した。




早く忘れたくて、先輩に甘えた。




それから、少し落ち着き、駅のホームで電車を待っていた。




すると…




あれ…?反対側のホームに居るの…ジン先輩と
サクラ先輩だよな…




仲良さそうに、2人並んでて。
やっぱり、付き合ってるんやな。




俺は、先輩に見せたらあかん!と思い、
少し離れた場所に連れてきた。




先輩に聞かれて、誤魔化したけど、先輩も見つけてしまった見たくて……




先輩の方を見たら、その2人を見つめたまま
少し寂しげな表情を浮かべて居た。




永「…やっぱり好きなん??」




ふと思い立ったことを聞いてみた。
先輩は一瞬驚いてたけど、




「…気を使ってくれたんだね。でも、私そんなに気にして無いよ?」

永「…えっ?」




予想してた事とは違う言葉が帰ってきた。
どういうこと…?




すると、電車が来て席も空いてて、向かい合わせに座った。




「…最近、永瀬くんといる時間が多いじゃん?
何か、そうしているうちに、、」




えっ…それって…




永「…確かに、最近多いな。あ、ちなみにあん時と気持ちは変わって無いから。」




…何故かそれ以上、何も言わなくなった先輩。




先輩は、俺の事をどぉ思ってんのやろ。
分からへん。辛いな。。




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設定タグ:永瀬廉 , 平野紫耀 , 神宮寺勇太   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:りな | 作成日時:2020年1月31日 23時

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