馬に蹴られたくはない�� ページ14
Hokuto side
W主演映画の宣伝やらドラマの撮影やらで過密だったスケジュールも少しずつ落ち着いてきて
相変わらず樹からは「詰め込みすぎだろ」と言われるけど一時期よりは減ったし、これなら1人でも生活できる
Aと高地の家は居心地が良くてまるで自分の家のように過ごしてしまったが、いい加減帰るべきだろう
Aのことは大好きだけど、だからといって高地との仲を邪魔するのも違う
そりゃもちろん俺にも構って欲しいし適度な邪魔はするけど
さすがに愛の巣で邪魔するほど野暮ではない
そろそろ荷物をまとめるか…
思ったが吉日
決心が揺らぐ前にと手近なものからキャリーバッグに詰めていく
ｺﾝｺﾝ
『お兄ちゃん？起きてる？』
北「起きてるよ」
ガチャリと扉が開いて顔を出すA
もう身支度は終えていて、今日も舞台だから家を出る前に声をかけてきたというところだろう
いつもなら俺もリビングでコーヒーを飲んでる時間だから
『…何してるの？』
可愛い顔が歪む
そんな顔が見たいわけじゃないんだけどな
北「そろそろ自分の家に帰ろうかなって
自分で生活できそうなスケジュールになってきたし」
『そっ、か…』
薄々Aも気づいてたんだろう
Aだってほぼ同時期に公開された映画のプロモーションが終わって舞台関係に専念し始めてる
お互いの生活を心配するほどのスケジュールではなくなって来てるんだ
ｷﾞｭｳｯ
北「A？」
『ほくが帰っちゃうの、やだなぁ…』
荷物を詰める俺の背中に抱きついて嬉しいことを言ってくれる
高地がいるのに俺にもいて欲しいなんて、可愛いわがままだ
ｶﾞﾁｬｯ
高「北斗そろそろ…って、何してんの？」
入って来て早々怪訝そうな顔をする高地
こちらはまだ寝巻きで、Aを見送るために起きただけのようだ
北「そろそろ帰ろうかと思ったんだけど」
高「は？何で？」
北「何で、って」
普通に考えて夫婦生活の邪魔だろ
高「お前もうあっち引き払っちゃえよ」
北「はぁ！？」
『それいいっ！』
Aのキラキラした目には弱い
高「ここもう北斗の部屋みたいなもんじゃん
過ごしやすいように好きに作り替えていいよ」
北「そんな簡単に…」
高「何？お前は俺とAと生活すんの嫌だって言うの？」
北「ちが、」
高「じゃあそういうことで
A、もう時間だよ」
『はーい！』
行ってきます！と上機嫌で出て行ったA
どうやら俺はこれからも夫婦と一緒に生活することになったらしい(馬に蹴られろby樹)
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う - 裏のお話読みたいです。 (2021年3月15日 23時) (
レス) id: 6a8c898693 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年2月14日 10時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年2月14日 2時
