寝起きドッキリin沖縄 その後 ページ5
ドッキリが終わってみんなAの部屋から出て行く
でも俺はAから離れたくなくて、今離れちゃいけなくて
京「仲良くしてもいいけど集合遅れないでね？」
「わかってるよ！」
樹「えー！高地残るなら俺も残る！」
北「残らせねえよ？ほら、帰るぞ樹」
同室の大我は冗談っぽく告げて戻って行って、北斗は樹の首根っこを掴んで俺にチラッと目配せして去っていく
パタンと扉が閉まったら俺に寄りかかってた体が震え始める。やっぱり怖かったんだよな。
『ごめっ…優吾くん、…』
「こっちこそ、気づかなくてごめん」
抱きしめ返すと俺よりもずっと小さな、大切な女の子。
昔、俺たちがバカレア組と呼ばれるより少し前
たった1人の女の子は周りからの悪意を1人で背負おうとしていて
既に親しくなっていた4人にも、俺にも、兄である北斗にすら頼ろうとせずに1人で戦っていた
でもやっぱり女の子だから男には敵わなくて
何人かの先輩に力尽くで連れ込まれそうになっていたところにたまたま当時グループを組んでいた俺達4人が通りかかった
本当にたまたま。
もしあの時あの道を通ってなかったら、と考えると今でも恐怖を覚える。
俺ですら怖いんだから当事者のAはもっと怖くて。今でも知らない人に囲まれると体が言うことを聞かなくなってしまう。酷い時は過呼吸まで起こすくらい。
さっきは本当に怖かったんだと思う。寝起きで、薄暗闇で自分を見下ろす人が何人もいて。
せめて光があればメンバーの誰かしらは認識できたんだろうけど、その前に瞳が恐怖で染まるのが見えたから咄嗟に抱きしめてしまった。
何でもっと早く気づかなかったんだろう。Aが怖がることはわかっていたはずなのに、メンバーだから大丈夫だってどこかで気を抜いてた。
トラウマがそんな簡単に消えるわけがないのに。
「本当にごめん」
滅多に泣かないAが流す涙が、俺の寝巻きに吸い込まれて冷たくなっていく
それが辛くて心が痛いのに、それでも俺は拒絶されないんだと安堵する自分がいて嫌になる
『優吾くん、泣かないで…』
「えっ…？」
『大丈夫、思い出してちょっと怖かっただけだから。優吾くんのおかけで大丈夫だから…泣かないで…』
「うん…ごめんね」
『ううん、ありがとう』
いつの間にか流れていた俺の涙を拭ってくれて、その後「もうちょっと隣にいてね」と言ってまた俺の胸に顔を埋めるAをぎゅっと抱きしめる
まだ小さく震えて俺を求めてくれるAがただただ愛おしかった
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りん(プロフ) - 美紀さん» 応援ありがとうございます！気儘な更新になりますがお付き合いいただけましたら嬉しいです^ ^美紀さんもお体ご自愛くださいませ。 (2020年5月16日 10時) (
レス) id: 83a2cc8930 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 初めまして美紀ですSixTONES大好きです大我君と北斗君と樹君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思いますが頑張ってください応援してますコロナウイルス流行ってるので気を付けてくださいね (2020年5月16日 9時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2020年5月11日 6時
