3話 ページ4
そこでは罵倒の嵐だった。
私が桃を切ったという嘘の話は柱の間でもうすぐに噂になっていた。
無[何しにきたの君。柱なんてさっさとやめたら?桃をいじめるなんて最低だね。同じ人間なんて嘘みたい]
私[!]
実[おィ!]
私[いいんだよ、実弥、大丈夫。何もしなくていいよ。]
……無一郎、一緒に紙飛行機いっぱい作って、勝負したよね。
私がお姉ちゃんみたいって言ってくれたとき、とっても嬉しかったんだよ…?
そんなこと、言わないでよ……
私は絶望した気持ちでいっぱいになり、言い返すこともできなかった。
蜜[私、人をいじめる子なんてキュンキュンしないわ!桃ちゃんに謝って!]
私[なんで…]
蜜璃ちゃん。
私が初めて柱になった日に、とても優しくしてくれたの、嬉しかったよ?私お姉ちゃんができたみたいだったよ。一緒にお団子食べたり、恋バナしたりするの、楽しかったんだよ……。
宇[裏でコソコソいじめるやつなんて、派手じゃねーな!さっさとどっかいけ!]
宇髄さん…あなたが私のこと嫁にこいって言ってくれて、嬉しかった。
いつも優しくしてくれて。
でも、そんなことを言うのね……
冨[(鬼殺隊を)辞めろ]
煉[ウム!人をいじめるやつだったなんて!最低だな!!!]
し[まだいるんですか?とっとと消えてください。]
悲[あぁ、なんて哀れなんだ…南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……]
伊[まだいたのか、とっとと消えてくれないか、まず人をいじめるというところから…ネチネチ]
実[おィ、雪美…]
もう、聞きたくない。やめて、やめてよ。
そして私は堪えきれずとうとう声を出した
私[もう、やめてよ]
だがその声はあまね様の声によってかき消された。
あ[お館様の御成です。]
ザザッ
柱達が頭を下げる
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