天使の声【ヒロアカ】 (ページ5)

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5話ページ5

『うん、大丈夫だよ』

横髪を耳にかけながら柔らかく笑う天使さん
夕日に照らされてオレンジ色に染まった髪の毛が風に揺れている

綺麗だな……これはファンクラブが出来るのも頷ける

「(なんなら僕も今から入会したいくらい…)」

そんな邪な気持ちを抱いていると、天使さんは夕日に手を伸ばして目元に影を作った

『オールマイトに助けられて…それからずっとヒーロー目指してるんだ』

「！天使さんもヒーローに…」

『うん！も、ってことは…緑谷くんも？』

「う、うん…！小さい頃からの夢なんだ…」

リュックの紐をギュッと握ってそう呟くと、天使さんは『そっか』と微笑んでくれた
心臓がキュッと音を立てる

「(天使さんは…)」

天使さんは僕が無個性って知ったら…どんな反応するんだろう
笑われちゃうかな、憐れまれちゃうかな、謝られちゃうかな、それとも、

『あ、私こっちだから…じゃあまたね！緑谷くん』

「ぁ…、う、うん！またね、天使さん！」

軽蔑、されちゃうのかな
いやいやそう思うのは天使さんに対して失礼だろ！やめろ！

…また今度、話してみようかな