天使の声【ヒロアカ】 (ページ4)

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4話ページ4

初回の委員会も終わって帰り道
仕事内容とか当番の曜日とかを決めてたらすっかり夕暮れになった

茜色の空が伸びた影を作る＿＿＿＿

『……』

「…………」

＿＿＿＿2人分の

遡ること5分前
委員会が終わったあと、帰ろうとした所を緑谷くんに引き止められた
い、いい一緒に帰りませんか！？！？と大声付きで

必死な姿を見て断れる訳もなく、今は2人で帰路についている最中…なんだけど、

さっきからずっと無言で気まずいよぉ…！！
こ、これ私から話振った方がいいのかな！？
いやでも一緒に帰ろうって言ってくれたの緑谷くんだし………でもこんな空気耐えられない…ッ！！

『(…よし)』

勇気を出して隣の彼に声をかけてみた

『ぁ、あの…緑谷くん？』

「へぁ…！？は、はははい！！」

『どうして、私と一緒に帰りたかったの…？』

「……お、」

『お？』

「オールマイト…好きなのかな…って」

私の鞄に付いてるオールマイトのキーホルダーを指さして目線を泳がせる緑谷くん
なるほど、緑谷くんはオールマイトのファンなんだ

『うん、カッコイイよね』

「！だ、だよね！」

パッと顔を明るくさせた緑谷くん
オールマイトのこと、大好きなんだな

『昔ね、オールマイトに助けてもらったことがあるの』

それからずっとファンなんだ
そう言ってキーホルダーに優しく触れると目を輝かせた緑谷くん

「す、すごい…！！会ったことあるんだっ！！！

…って…助けられた！？大丈夫だったの…？」

『うん、大丈夫だよ』

笑ったり心配したり、忙しいな
コロコロ変わる表情が失礼かもしれないけど面白くて

委員会、不安だったけど緑谷くんと一緒なら楽しくできそう