色気、抑えてください2【呪術廻戦】

色気４９ ページ6

潰したゆで卵に輪切りのトマト、そして千切ったレタス
それを程よく焼けた食パンで挟んでかぶりつく



「美味しい…」



『お、それは良かった』



珈琲を一口飲んで感嘆の声を漏らすと嬉しそうに笑うAさん

普通のトーストサンドのはずなのに、この人が作るとどうしてこうも美味しいのか



『んん、上出来だな』



私が一番尊敬出来て信頼出来る先輩には、私の知る限り弱点というものがない

5人しかいない特級のうちの一人で、任務もサボらず淡々とこなし、報告書も丁寧。
切実に五条(あの人)にも見習って欲しいのですが



『そういえば、あの二人(・・・・)もうすぐ帰ってくるってさ』



「！そうですか。今回の任務は随分と長かったですね」



『いや、それが…案外楽しんでたみたいだぞ？』




Aさんが見せてくれたスマホの画面を見ると、2人でピースをしている写真が

何をしているんだか…
思わず口許が緩むと、ふいに視界が明るくなる



「なんですか、」



『いや、こいつが邪魔で健人の顔が見えなかったもんでな

…うん、やっぱこっちの方がいい』



頬杖をついて私に眼鏡を手渡した
より鮮明になったAさんは私には眩しすぎる

私は熱くなる顔を見られたくなくて席を立った



「っご馳走様でした、美味しかったです」



『ん、お粗末さん。悪いな、任務前に』



何故謝るんですか
貴方のおかげで良い気分で任務に向かえるというのに

これだけは言わなければならないと、靴を履いて振り返った




「また…作っていただけますか、」



『！あぁ、いつでも連絡してくれ』



待ってるよ、と頭を撫でる手がとても心地好い
まだここに居たいけれど、気持ちの悪い呪霊を祓いに行かなければならない

あぁ、やはり呪術師はクソだ









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傑not離反、皆さん賛同してくださり本当にありがとうございます…


一つご注意がありまして、梵くんは基本的に攻めなのですが、甚爾相手の時だけは受けになります。

無理、と思った方は、話の最初に【※甚爾が出てきます】といった風に表記させていただくので、飛ばすことをオススメします。


これからもよろしくお願いします！



翡翠

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