89輪 ページ6
Noside
設計図を描き、早速作業に取り掛かる千空たち
まずは首振りエンジンを作ることになり、蜂の巣を煮詰めたミツロウを回転カッターで複雑な形に削った
そして冬の寒さ対策として使っていた暖炉を再利用し、首振りエンジンの仕組みをカセキに説明すると案の定衣服が弾け飛ぶ
「もはや楽しんでるでしょ千空ちゃんたち｣
「捕まったクロムとAを全軍で救出するために車を作るという目的は完全に忘れられているな…｣
ゲンとコハクがクロムとAを哀れんでいるとそれを聞いた千空が振り返る
「ククク、心配すんな。
司軍にしてみりゃクロムなんざただのヒョロガリのザコ村人、人質としてご丁寧に幽閉されてるだろうよ
それにAは司に何らかの理由で復活させられてんだ、粗末にはされねぇはず
余計な口叩きさえしなけりゃ安全だ」
千空のその一言でコハクは顔を顰めた
クロムのことは石神村のみんなが1番よく知っている
コハクはその中でも科学王国民としてより長く一緒にいたからよく分かるのだろう
「クロムだぞ？
余計な口を叩かなければ安全？
Aはともかくクロムだぞ？？」
クロムがそんなに大人しくしているわけがないと
コハクの言葉で千空を含んだこの場にいる全員が冷や汗をかいた
「少し巻くか…」
「オホー忙しくなっちゃうぞい…！」
「…まあなんだかんだAも心配かもな」
「？どうしてだ？Aは常に冷静な判断をして行動力も凄まじい」
「それコハクちゃんが言っちゃうのぉ…？」
「コハクが言ってることももちろん合ってるが…それ以上にAは自分が正しいと思ったことは絶対貫く案外お真面目さんタイプだからな、司に楯突いてもおかしくはねぇ」
顎に手を当て、Aのことを語る千空
その顔は何かそう思わせる場面を思い出しているのか朗らかだ
「まぁAちゃんは大丈夫じゃない？
司ちゃんがAちゃんのことどう思ってるのか知らないけど氷月ちゃんはゴイスー気に入ってる様子だし」
ゲンの言葉を聞いて千空は不機嫌そうに眉を寄せた
「【それ】が一番大丈夫じゃねぇんだよ…」
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (6月15日 0時) (
レス) @page20 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 初めまして、読んでてすごく面白く楽しかったです。大変だと思いますが更新楽しみに待ってます！ (2022年9月18日 8時) (レス) id: d701dfc233 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - 面白い！続きが読みたくなる！ (2022年7月27日 11時) (レス) @page20 id: 7b62560270 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - お久しぶりです！更新ありがとうございます！ (2022年3月3日 1時) (レス) @page11 id: a2584f84ac (このIDを非表示/違反報告)
油揚げ(プロフ) - わあああああお久しぶりです！！！更新待ってました！！！！！！めちゃくちゃ楽しいです^_^これからも無理しないペースで頑張ってください，更新待ってます！ (2022年3月2日 20時) (レス) @page11 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠
| 作成日時：2020年6月28日 0時
