【SPY×FAMILY】ちちのこころ、うるさい

4話 ページ6

「フランキー、役所から独身女性のリストをコピーして来てくれ」



「へーへー、ちーっと待ってろ」



フランキーが部屋を出ていってからアーニャが小さな歩幅で寄ってきた

俺を見上げて「ははみつからない？」と首を傾げる




「うーん…難しいもんだな」



「このままだとアーニャモジャモジャの子になっちゃう？」



「それはないから安心しろ」




なにせ子持ちバツイチOK、名門に相応しい気品があって48時間以内に手続きが可能な女だ

…希望が限りなくゼロに近いかもしれん
俺はため息を吐きながら額を抑えて天井を見上げた





「(…Aが母親役だったら、それはもうこの上ない幸せなんだがな)」





「(…A？ちちのなかま？)」





「コピって来たぞ〜」





「助かる(いかんいかん、仕事に私情を挟むところだった)」





「………」






＿＿＿＿＿＿＿＿＿






「(A…A…)」




「？何をそんな必死に探してるんだ

あっちでテレビでも見てろ」




「あ、アーニャもははさがす！」




ちちがさっきいってたAってひと…
きっとちちそのひとにあいたがってる

アーニャがみつけてみせる！




「…まぁお前の母親役だからな

清楚な人選べよ
(とりあえず全員の顔と名前、素性を把握しておくか)」




「うぃ(ちちすごい)」





せいそ…せいそ………………せいそって…なに

…………とにかく！アーニャはAってひとさがす！


いっぱいおんなのひとがのってるかみをめくって【A】のもじをさがした





「(うぅ…ない…………………………！！)


わぁ…っ」





きれいなひと…

アーニャと同じみどりのめ！

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