2話 ページ4
首都 バーリント市役所
『どうしよう…』
「本当のことを言った方が宜しかったのでは…」
公務員勤務をしている平々凡々な、いたって普通の独身女性、それがこの私A・フローレス
ただ今今世紀最大のピンチが迫っております
遡ること5分前_____
「そういえばA先輩もまだ独身でしたよね?」
『え?うん、そうだよ』
幼なじみ兼友達のヨルちゃんと一緒にコーヒーを注いでいると突然後輩ちゃんに話しかけられた
私が頷くと彼女…カミラちゃんがニッコリと微笑んで私の手を取った
「先輩も30手前で独り身だと怪しいって通報されちゃいますよ〜?
そうだ!今週末ウチでパーティーやるんですけど良かったらどうです?
ぜひパートナーの方とご一緒に!」
『…パートナー?』
「A先輩の恋人なんですもの、きっととんでもないイケメンに決まってるわ!」
『え、いや、私は…』
「土曜日の夜18時に待ってますね!」
『…はぃ』
________
『だ、だって!あんな威圧的な眼で見られたら言えないよ!』
「Aさんが断れない性格なのは知っていますが…お相手が来なかったとなるとそれこそ驚かれてしまうのでは…」
『仰る通りだけど…』
どうしよう…とズーンと沈んでいるとのヨルちゃんが「あ!」と声をあげた
コーヒーのポットを置き、手の平を合わせながらパァ!っと顔を輝かせる
「それでしたら!ユーリに恋人役を頼んでみましょうか!」
ユーリもAさんのことをすごく好いていますし、きっと快く引き受けてくれます!と名案!と言った顔で私を見るヨルちゃん
確かにユーリ君とは親しくさせてもらってると思う
昔から、会う度に花束をくれるし、作ってきたお菓子を泣きながら食べてくれるし…明らかに好意を向けられてるっていうのはわかるけど
でも確か…
『ユーリ君、カミラちゃんの恋人のドミニクさんと知り合いって言ってなかったっけ?
急に彼を恋人って言ったら逆に怪しまれないかな…』
「そうでした…」
ガーンと効果音がつきそうなヨルちゃんになんだか申し訳なくなる
よし、決めた
そもそも友達の弟君にこんなこと頼むのは申し訳ないし、私ももう20代後半だし…
『婚活始めますっ!』
「!私に出来ることがあれば何でも言ってください!」
『ありがとうヨルちゃん!』
やっぱり大好き!と抱きついたら顔を真っ赤にさせて慌てていた
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瀬奈 - 早く続きが読みた〜い‼‼‼‼気になる! (1月26日 23時) (レス) id: c6462a906b (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - すみません💦 (1月5日 19時) (レス) id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - (*´ω`*)面白かったです!よかったら私の小説も見てくれないでしょうか?【d!×ヒロアカ】の『wrwrd国の幹部はヒロアカの世界に落ちる』ってやつです! (1月5日 19時) (レス) id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - (*´ω`*)面白かったです!よかったら私の小説も見てくれないでしょうか?【d!×ヒロアカ】の『wrwrd国の幹部はヒロアカの世界に落ちるってやつです! (1月5日 19時) (レス) id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
ひゅーまん - (*´ω`*)面白かったです!よかったら私の小説も見てくれないでしょうか?【d!×ヒロアカ】 (1月5日 19時) (レス) id: 5c08d5ef79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年12月18日 20時