85輪 ページ50
茂みまで逃げてきた私たち
頬を掠った傷、浅くて良かった
深かったらまた千空に怒られちゃうからね
「また傷作りやがったのかテメー！」って目釣り上げてさ
怒った千空を頭の中で思い浮かべて身震いしていると我慢の限界が来たのか不意に大声を上げたマグマ
「なんで俺らがこんな茂みにコソコソ隠れてんだよ！！
敵がいんならとっととブッ殺しちまえばいいだろが！」
『しーｯ！何のために隠れてると思ってるの！それに敵の居場所わかんないでしょ！』
「戦場で真っ先に死ぬタイプだなマグマテメーはよ」
飛び出そうとするマグマを抑えようと私とクロムは必死
そしてこの場を鎮めようとゲンさんも必死
「敵は羽京ちゃんっつってね
ゴイスー過ぎんのよ耳が」
『…じゃあこの茂み相当不味くない？』
「うん、相当ズイマー♪
こんなとこ逃げたらずーっと枝の音バキバキでもうね、そこに確実に撃ってくる」
誘い込まれた感じか…頭のキレる人は厄介だな…
んー…
『ゲンさんだけでも科学王国に帰らないと作戦が始めらんない…逆に言えばゲンさんさえ帰ることが出来たら今すぐにでも始められる
私たち3人囮になる？』
クロムとマグマに目をやるとマジかと言う目で見られた
…結構いい提案だと思ったんだけど
「囮ってAな…………………！」
いつものように何か閃いたのか持ってきていたカバンに手を突っ込んであるものを取り出したクロム
『何？それ』
「大樹たちに渡し損ねた予備の電池だ」
私たちの方を見向きもせず作業を始めるクロム
だんだん千空に似てきたよね
なんだか微笑ましい
「チンタラ木ぃこすって火おこしてたら音と煙で場所バレバレだけどよ
科学なら一瞬で＿＿＿＿＿」
クロムが向かいの茂みに電池を投げた途端
ボゴォオオオ！と凄まじい音が響いた
…！そういうこと
「ヤベェエエエエ！！」
『わぁあああああ！』
クロムと同時に声を上げて走り出す
これだと煙で見えないし声で茂みの音をかき消せる
飛び出す直前、ゲンさんに小さく微笑めば戸惑いながらも科学王国へ走っていった
それから数分
「んでAも捕まってんだ」
『クロム1人だと心配だったから』
「テメーは俺の母ちゃんかよ！」
私とクロムは仲良く捕まった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 372人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Dr.STONE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうな - 千空かわよ、千空もらいたくなりますね (2021年4月6日 23時) (
レス) id: e740e61b6c (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 石神千空が大好きな人さん» ありがとうございます、頑張ります。 (2020年5月27日 0時) (レス) id: 6d324cbbf9 (このIDを非表示/違反報告)
石神千空が大好きな人 - この続きめっっっっっちゃ気になります。更新頑張ってください！ (2020年5月22日 14時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - あやめさん» そんなに気になさってくれるんですね笑。 (2020年5月21日 22時) (レス) id: 6d324cbbf9 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - 最後の続きがめちゃくちゃ気になります！！更新お願いしまーす！！気になって夜も眠れない‥笑 (2020年5月20日 19時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡翠
| 作成日時：2020年4月22日 23時
