57輪 ページ22
千空side
クロムにプラスチックの作り方をご丁寧に教えてやっていた時何やら外が騒がしかった
「あとは前も使った石炭の燃えカスが大量にありゃ…つーかさっきから何だ？」
「おぅ、なんかスイカ達が騒いでるぜ」
クロムとラボから出て外を見ると
「あ！千空聞いて！Aお姉ちゃんすっごい暖かいよ！」
「Aにくっついてると暖かいんだよ〜！」
『あ、千空。作業は終わったの？』
子供らにもみくちゃにされてるAの姿が
振り返ったAの鼻は真っ赤になっていてどんだけ寒かったのかが分かる
「いや、まだ終わってねぇがあとは石炭の燃えカスがありゃ出来る」
「それにしてもA大人気じゃねぇか！」
『うん、みんなお姉ちゃんって呼んでくれるの』
幸せそうに微笑む顔が昔と重なる
小せぇ頃から変わんねぇ笑顔に愛しさが込み上げた
…いちいち考えてたらキリねぇな、まったく
「これから暖炉作っからそれまで我慢しろ」
『！ほんと？』
「あ"ぁ」
キラキラした表情に応えるように頭を撫でてやる
ククク、子供の前では立派なお姉さんでも俺の前だとまるで末っ子だな
さて、コハクやマグマに材料取りに行かせている間俺も手伝うとするか
その方が合理的だ
Aに抱きついていた子供を元の位置に戻らせ俺も座った
勿論こいつの隣に
「千空はA姉ちゃんのこと大好きなんだな！」
あ"？急に何言い出して＿＿
「千空Aがまだいない時いっつもAのこと話してたんだよ！」
『…ふ〜ん？』
「…んだよ」
『いや〜？別に〜？』
ニヤニヤしながらこっちを覗き見るA
そんな余裕な顔を何とか崩してやりたくて
前髪をかきあげ額に優しく唇を乗せた
『…！な、なにしてっ』
「いや〜？別に？」
子供の前だったからな、口にしたわけでもないのに顔をほんのり赤らめるA
ククク、テメーが俺を揶揄うなんて100億年早ぇわ
ついでに言うと子供も何人か顔を赤らめていた
メンタリストが居たら叱られてたなこりゃ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 372人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうな - 千空かわよ、千空もらいたくなりますね (2021年4月6日 23時) (
レス) id: e740e61b6c (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 石神千空が大好きな人さん» ありがとうございます、頑張ります。 (2020年5月27日 0時) (レス) id: 6d324cbbf9 (このIDを非表示/違反報告)
石神千空が大好きな人 - この続きめっっっっっちゃ気になります。更新頑張ってください！ (2020年5月22日 14時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - あやめさん» そんなに気になさってくれるんですね笑。 (2020年5月21日 22時) (レス) id: 6d324cbbf9 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - 最後の続きがめちゃくちゃ気になります！！更新お願いしまーす！！気になって夜も眠れない‥笑 (2020年5月20日 19時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡翠
| 作成日時：2020年4月22日 23時
