花になりたい彼女 (ページ46)

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39輪ページ46

「おう千空！科学じゃまだまだ勝てねぇがな、探索なら俺のが何百億枚も上手だぜ！」

「だろうな年季が違う」

クロム…相当探索しに行きたいんだろうな…

顔がキリッとしてるよ

「クロム探検隊長がゲットしてきてやるよ何が欲しい？？ケータイ作りのロードマップ、例によって足りねぇ素材があんだろ…！？」

「あ"ぁ足りねぇ素材は＿＿」

あ、何となく予想出来るぞこの展開

クロムと同じくキリッとした顔の千空

そんな彼の背中から顔を出して口を開いた

『ない』「ねぇ」

「ねぇのかよ！！つーかAまで！？」

『なんとなくそんな気がした』

ぽすっと千空の背中に抱きついた

おお…暖かい

千空ってひょろひょろなのに暖かいんだよね

んー眠たくなる…

「おいA、寝んなよ？」

『ん』

了解の意味を込めて抱きしめる力を少し加えるとポンポンと撫でてくれた

あー…それ余計眠たくなるやつ…

「もう1式揃ってるわ、ここまで俺らがさんざガンバったミッションでな」

「なら探検など行く必要があるのか？この人手不足に」

「自分が探検行きたいだけなんじゃないのぉ、新装備ゲットしたからって」

『銀狼ピンポーン』

まるマークを指で作るとギクッとあからさまに図星の様子のクロム

けど千空が銅をモリモリ欲しいと言った途端探検に行ってしまった

「んで鬼レベル工作って何？クロムが戻る前に完成させてビックリさせちゃいたいの～～～」

「電球のレベルアップ版だな」

「オホー！電球でもう鬼難易度だったのにワクワクしちゃうじゃないの」

凄いなー職人魂

私だったら『え、まじか…』ってなるけどね

だって大変な作業した後にこれのレベルアップ版するぞーって言われたら…誰だってそうなる

「コンピューターの卵を作る！」

『コンピューターの卵？』

「あ"ぁ、電子のギア真空管だ…！」

真空管…

聞いたことはあるけどそれが何の役に立ってるとか詳しいことはよくわかんないな

そう思ったのはゲンさんもらしく、千空が真空管とはなにか説明してたけどよく分かんない

ざっくり言うとケータイの心臓部らしい

「熱で燃えりゃ周りの酸素を吸い込んで……」

するとパリンと音を立て硝子が割れた