花になりたい彼女 (ページ27)

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25輪ページ27

千空side

『千空は食べないの？』

そう言ってこっちを見上げてくるA

まずその唇に目がいった

ザラ目がついた甘そうな唇

「あー…これで充分だわ」

『？これって……んむ』

唇を重ねると甘ったるい匂いがした

そっと離してAを見ると放心状態からジワジワ顔を赤くさせやがる

「ん、ごちそーさん」

真っ赤になった顔がお可愛くて更に悪戯したくなったがこれ以上したら流石に怒るからな

唇をひと舐めすると甘味がこれでもかと広がる

「あっま…」

視界の隅で赤い顔を誤魔化すようにわたあめを頬張るAが見えた

くっそ可愛いなおい

「千空ちゃん大胆～♪」

とりあえずメンタリストは無視する

『千空』

食べ終わったわたあめの木の枝をクルクル回しながらAは俺の名前を呼んだ

「あ？」

『ほむらって子にずっと見られてるの気づいてる？』

「まぁ誰かしら監視に置いてんのは分かるが…ほむらなのか」

『うん』

なんで分かったのかきくと『勘』の一言

勘で分かんのかよ恐ろしいな

しかしほむらか…なかなか手強そうだ

「ゲン、ほむらっつうのはどういうタイプの女か分かるか」

「！なにー千空でも女の子のこと気になっちゃったりするのぉー！？へーああいう小柄な子がタイプぅー？？」

何言ってんだ銀狼こいつ

俺の隣にいるやつの存在忘れてんじゃねぇのか？

「A以外の女に興味なんか1mmもねぇわ」

『イケメンですな』

…こういう時は照れねぇのかよ

基準がよくわかんねぇ

……いや、こいつ…

木の枝クルクル回して何とか気逸らそうとしてんのか

よく見りゃ耳が若干赤い気もする

…ククク、ほんと愛しいわ

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千空ちゃんの唇ペロリが書きたかったんです…許して