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『人間は、誰かを大切に思う人間は、何の特にならなくても、行動するものなの。
色んな愛し方はあっても、これだけは、この世の決まりなの。
全部が無に返っても、振り向いてくれなくても、見返りなんか欲しくない。
欲しいのは、その、誰かだけ。
だから、あんたのは愛じゃなくてエゴ。
早く、早く気付きなよ』
三話の放送が終わった。
こんな台詞を吐きつつも、当の本人はイマイチ、愛とか恋だとかを、思い出せないままだ。
閑話休題。
夏コン(の準備)の季節がやって来た。
そんなにすんのはどうなん、って何度も言うてるけど、何言うてるんと一蹴されて、私に対しての演出多めになる予定だ。
まあ、そうか。
非常事態だし、覚えてないけど二年ぶりだし？
真山さんと章ちゃんとおーくらさんでご飯を食べる。
話題は、ソロの話になった。
「変な気持ちやで、ほんまに」
「……やろうな」
「でも、なんやろ。自分が作った歌詞やから、やっぱり好みにあってる。当たり前やけど」
「うん」
「どんなこと思うて、書いたんかなんて思い出されへんけどさ。
歌詞も天才やけど、曲もええねんな」
「自分で言うなやー」
黙って真山さんは、にこにこしていた。
「でもそうやん。章ちゃんさすが」
「そんなことないって」
「今日の会議で『恋情』、ええんと違うかなって、言おうと思うててん」
「ええやん」
「覚えてへん空白期間のやけど、なんかええなって。
どういう意味なん、あの歌詞。意味深やん」
「内緒」
共同製作者のはずの章ちゃんは、悪戯っぽく笑った。
「ええ、何でー」
「もうええやん」
「なんでおーくらさんが止めるん」
少し膨れた私は、食事のスピードを早めた。
『恋情』。
それが私の、私が書き、章ちゃんが曲を付けたソロだった。
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ゆうみ(プロフ) - みきさん» みきさん、コメントありがとうございます。ラストまでもう少し、お付き合いください！ (2020年1月20日 11時) (
レス) id: 23afaa0b1c (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！まさか…章ちゃんではない可能性が…？！ハラハラドキドキしながら続きを楽しみにしています。 (2020年1月19日 5時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 初めまして。どの作品も読ませて頂いてます。まさかお相手が章ちゃんだったとは(*/∀＼*) 章ちゃん大好きなので嬉しいです！記憶も戻ってハッピーエンドになりますように。このお話の一話からもう一度読み返します！ (2020年1月8日 19時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年9月27日 5時
