8【真山】 ページ18
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ホワイトリリーの設定は、限りなく、Aちゃん本人だった。
役名は本名で、エイトが大好きな女の子。
部屋の壁は、ポスターと写真だらけ。
主題歌は、もちろんエイト。
知名度の薄いこの時代に、この設定は有り難かった。
関西のJrだから、もうデビューしている関西のグループも一緒に宣伝してしまおうという、上層部の思惑も勿論有ったことだとは思うが、制作さんたちが、いかにAちゃんを生かそうとしてくれていたかよく分かる。
何クール持つか、よく分からなかったのにも関わらず、多くの女児の心を掴んだホワイトリリー。
いつもボーイッシュなAちゃんが、とびきり可愛い魔法少女になって学校や、街で起こる事件を解決してゆく。
いつの間にやら、5年も続いた人気番組になっていた。
その間に、悲しいことと嬉しいことが有って、Aちゃんは夢を叶えてしまった。
加入前は(本人たっての希望で)夢の中に憧れのアイドルのエイトが出てくる演出が何回も出てきた。
その撮影の時は、大好きなお兄ちゃんたちに撮影という名前で思いっきり甘えられるから、本人もエイトも嬉しそうで、こちらまで和んだ。
そして加入後少しするとエイトレンジャーまで飲み込んだ。
そう、「隣町で頑張るヒーロー」としてまあまあな回数、エイトも出演するようになった。
Aちゃんの高校卒業と共に区切りをつけたこのシリーズ。
しかし最初にAちゃんが言っていたことは、現実になった。
……世間に、ホワイトリリーの印象が付きすぎてしまった。
その間、もちろん違う作品にも出ていたのだけど、当たり役すぎたというか、ハマりすぎていたというか。
脱却には、かなりの時間を要することになってしまった。
彼女自身、辛い思いをしたと思う。
『あ〜！あのリリーちゃんでしょ？？』
私でさえ、これを何回聞いたかわからない。
女の子でなく、エイトの一員になりたかった彼女には辛い一言だった。
エイトの中では一番とも言えるほど、仕事が多かったAちゃん。
でもその消費のされ方は、あまりいいとは言えないほど早かった。
グループ全体が軌道に乗る中、彼女は知名度はあるものの、行き詰まってしまった。
でもそこで終わる人じゃないのなんか皆、分かっていた。
Aちゃんは全く仕事を選ばなくなった。
舞台も映画もドラマも、なんでもやった。
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ゆうみ(プロフ) - みきさん» みきさん、コメントありがとうございます。ラストまでもう少し、お付き合いください！ (2020年1月20日 11時) (
レス) id: 23afaa0b1c (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！まさか…章ちゃんではない可能性が…？！ハラハラドキドキしながら続きを楽しみにしています。 (2020年1月19日 5時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 初めまして。どの作品も読ませて頂いてます。まさかお相手が章ちゃんだったとは(*/∀＼*) 章ちゃん大好きなので嬉しいです！記憶も戻ってハッピーエンドになりますように。このお話の一話からもう一度読み返します！ (2020年1月8日 19時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年9月27日 5時
