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「……もしもしよこやまさん？」
「え、Aどうしたん？」
「迎いに来て」
「……は？え、なんかあったん、泣いてるやろ」
「今、りかさんとこで。……分かる？住所」
「何回か送っていったから分かるけど、」
「はよきて、………お願い」
「……わかった」
電話を切って、私は玄関に座り込んだ。
私の初恋が、延命処置を施し続けた私の初恋が、遂に、死んでしまった。
分かってた。またこうなることくらい。
でも、それでも、そばにいたい人だった。
よこやまさんが来てくれる、そのことに酷く安心した。
よかった。私はまだ完全な孤独ではない。
リビングからりかさんが近づいてきて、泣きじゃくる私を見て、また笑った。
「そこで泣いてちゃ駄目だって。風邪引くよ」
風邪の心配はしてくれるのに、大切にはしてくれない。
「とりあえず、横になれば」
「もう帰るから」
「だから電話したのね。でもそこつめたいでしょ」
「うるさい」
「反抗的になったわね、あの頃は従順だったのに。
やっぱ大人になっちゃったなあ」
「……あんたのせいやん」
「おんぶしようか、それともお姫様抱っこ？」
諦めて、寝室に向かう。
布団に潜り込むとりかさんの匂いがして、辛くなった。
また涙が止まらない。
ベッドに腰掛けたりかさんの声が、上から降ってくる。
いつもと同じ、優しい口調だった。
「だから、なんでそんなに泣くかなあ。
泣かないでよ。面倒くさいなあ」
私の記憶は、この言葉に激昂する前に、途切れた。
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ゆうみ(プロフ) - まーさんさん» 本当にありがとうございます！私もすごくお気に入りで自分でもたまに読み返します笑。最近あまり更新できなかったのでこれから少し頑張るつもりです。ぜひ読んでもらえればと思います。 (2019年10月25日 23時) (
レス) id: b00a6f057e (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - はしめまして。この小説の全てが好みすぎて初めてコメントしました……！月並みな言葉しか書けませんがとにかく好きです！ってことを伝えたくて、、！ゆうみさんの小説全て好みなのでこれからも無理のない程度での更新楽しみにしてます！！ (2019年10月20日 19時) (レス) id: 880f5c4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年8月18日 9時
