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もしもあの時、あの人が私に対して、あんな男たちに好き勝手にされていることに、たまらないくらい嫉妬してどうしようもなく助けたいと思ってくれていたなら、
……いや、そんなことは望まない。
すこしでも良心の呵責を覚えてくれていたなら、こんな私は生まれていなかったんだろうか。
たかが失恋、で終わらせられたのだろうか。
精神的な、社会的な罪を背負わされずに済んだのだろうか。
可哀想だった。
私は私に同情してあげた。
それくらいいいじゃないか。
こうなってしまったのはみんな、私の愚かで幼稚な恋のせいじゃなくて、汚い下劣な、あの人たちのせい。
私の口からは、台詞が絶えず流れ出していたけれど、頭は自分のことしか考えていなかった。
カメラは、私の顔を大写しにする。
どっくんが私の上に乗っている。
本当は一度カットなのに、私は、19歳の馬鹿な私を不憫に感じすぎて、頬にはつめたい涙が一すじ、こぼれた。
監督は、芸術家らしく微笑んで撮影を続けた。
…この役は、この後心中までしてしまうのに。
この間、その外ロケもしたのに。
報われない悲恋なのに。
私は花霧が、羨ましくて仕方なかった。
あなたは、愛して愛されて自分が他の人に抱かれることを「耐えられない」と好きな人に思われて最後には、一緒に水に飛び込めるのですね。
悲恋だろうとなんだろうと、成就しようとしまいと
それが“恋”であるだけ何倍も尊く、美しいと思った。
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ゆうみ(プロフ) - まーさんさん» 本当にありがとうございます！私もすごくお気に入りで自分でもたまに読み返します笑。最近あまり更新できなかったのでこれから少し頑張るつもりです。ぜひ読んでもらえればと思います。 (2019年10月25日 23時) (
レス) id: b00a6f057e (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - はしめまして。この小説の全てが好みすぎて初めてコメントしました……！月並みな言葉しか書けませんがとにかく好きです！ってことを伝えたくて、、！ゆうみさんの小説全て好みなのでこれからも無理のない程度での更新楽しみにしてます！！ (2019年10月20日 19時) (レス) id: 880f5c4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年8月18日 9時
