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19歳の私へ。
大丈夫ですか、私。
東京のお仕事辛いやんな。
でも楽しいから困っちゃうよね。
それに、アレも。
今、一週間に一度はホテルに呼び出されたり、集まりに呼ばれたりしてると思う。
地獄みたいで、苦しくて死にたくて、でも、りかさんとエイトの為に死ねへんくて。
それやのに、自分そのあと振られることになんねやで。
しかも10年も経ってから復縁して捨てられちゃった。
ごめんね、馬鹿で。
でも今度は、ほんまに切れたから。
私、今よこやまさんに大切にされてるよ。
びっくりやろ？
翠ちゃんは
「それにしても、Aちゃんが一人に決めるなんて」
ってよく言うてるけど、それはちゃうくて。
「選ばない」を「選んでる」。
何にも、選んでへんねん。
しかも、それを許してくれるのは、多分よこやまさんやからで。
「私、浮気してまうよ」って言っても「してもええよ」って返ってくる。
それは心の予防線になって私を守っている。
そう言われると逆に、全然浮気する気にならへんねん。
もう何人も抱えなくても、この人さえ居ればええかって。
「でも、よこやまさんが浮気したら刺す」っていう利己的でしかない言葉も「覚悟の上やわ」って笑ってくれる。
刺せへんのを、私もよこやまさんも分かってる。
だからこそ嬉しい。
「もう帰って来うへんかも」なんて言うて、私はこの人を試そうとしてしまうけど「それはかなしい」とバカ真面目にしてみせる。
「でもよこやまさん帰って来うへんかったら死なす」には「願ったり叶ったり」。
この人は、ほんまに私に殺されても、文句一つ言わへん気いさえする。
ほんまは私の方が、刺されても構へんくらいやねんけど
それは言わない。
よこやまさん一人に決めた、なんて今まで一言も言うたことない。
けど、心の中では、変わらへん強い気持ちになってんねん。
この人だけやな、最後の人やな、って。
はよ、ここまでおいで。
ぜんぶ、終わる日が来るから。
ずっと初恋だけが、宝物やったけど、今はさかさまの言葉が行き交うこの関係が
私のいちばん。
「よこやまさん、私、結婚なんかせえへん」
「あ〜やっぱりな。
やって俺ら、付き合うてもないもんな」
「せやで」
「せやなあ」
「ほんまに、結婚せえへんよな」
「うん、よこやまさんとなんて、せえへん」
「ほんまに…？」
「ほんまに、ほんま。」
ぜんぶ、さかさま。
Fin
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ゆうみ(プロフ) - まーさんさん» 本当にありがとうございます！私もすごくお気に入りで自分でもたまに読み返します笑。最近あまり更新できなかったのでこれから少し頑張るつもりです。ぜひ読んでもらえればと思います。 (2019年10月25日 23時) (
レス) id: b00a6f057e (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - はしめまして。この小説の全てが好みすぎて初めてコメントしました……！月並みな言葉しか書けませんがとにかく好きです！ってことを伝えたくて、、！ゆうみさんの小説全て好みなのでこれからも無理のない程度での更新楽しみにしてます！！ (2019年10月20日 19時) (レス) id: 880f5c4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年8月18日 9時
