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「別に、私のことはええんです。
それより、あの彼女居てはるのに
コレ来てたらあかんでしょ」
「やって友達が困ってたから」
「大事にしてあげてくださいよ彼女さん
美人さんなんでしょ？」
「別にちゃんと好きやし、良くない？」
「でも、何があるか分かれへんし」
「何にもないって」
「……その顔で？？」
「…………まあ、それはそうやけど」
認めるなよ。
この会話中もさりげなく
歩幅を合わせているのが分かる。
「もう帰るん？」
「はい。」
「ふうん、」
「すみません、面白みもなく。
モテない女には帰る以外の選択肢はないので」
「みんな、Aちゃんのこと
ええなーて言うてたで？」
「…でも誰も、最後に
私のことは選んでくれへんし。」
「………」
「独身の僻みというか
自己中な発言、すみません」
「………ね、Aちゃん、
俺が、ええなー言うたらどーする？」
来た、「○○って言ったらどうする構文」……。
言ってしまえばこれはトラップ。
反応を見て楽しんでるだけである。
まともに受け止めたら悲しい結果になる。
「ありがとうございます。少し、慰められました」
「……じゃあまた、明日…？」
「また明日。」
錦戸さんの振る手に送られてホームで別れた。
やっぱり、根が人たらしなんやろうな。
私のことちゃんと見抜いて、慰めてくれた。
あの顔で言えば、何でも薬になると言えば
それまでやけど、やっぱり嬉しい。
夜道も、さっきより、怖くなくなった。
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【10月】『考え過ぎの頭じゃ駄目な秋』編 1.すばにっきLv.2【赤】→←7.合コンの現実
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ゆうみ(プロフ) - りずさん» ありがとうございます！私のイメージがかなりバレるお話かなあと思っています笑 (2019年9月29日 22時) (
レス) id: 23afaa0b1c (このIDを非表示/違反報告)
りず(プロフ) - この話好きです！！不器用で、でも一生懸命な丸ちゃんが可愛すぎて。ヒロインちゃんの背中を押してくれるすばるくんも、素敵。 (2019年9月29日 10時) (レス) id: 8a21356a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年8月10日 9時
