【11月】『逃亡』編 1.時には昔の話をしようか【青】 ページ37
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.時には昔の話をしようか【青】
「また、洒落た感じになったな」
「評判ええねんで」
「よう知らんけど、入りづらなったわ」
信ちゃんは店を見渡して
少し不服そうな顔で噛み付いた。
話題は、お互いの近況報告に移る。
学校のこと、仕事のこと、弟のこと、同居人のこと…。
「Aに彼氏っぽいのが出来てな」
「あー、それ聞いたかも。
まだ確定と違うんやろ？」
「アイツいつも
上手く行かへんらしいからな」
「そうみたいやけど、信ちゃんが
知ってるとは思わへんかったわ」
「たつから聞いた」
「そうやろうなあ」
「なんや、そうやろうなって」
「そういうの気づくの、下手そうやから」
「うるさいわ」
「まあまあ」
「そう、それで。
また、逃げてもうたら、
可哀想やと思うて」
Aちゃんには『逃げ癖』がある。
一番初めて逃げたのは小学生の時。
Aちゃんたちのお母さん、
つまり、僕の叔母さんが
亡くなった時のことやった。
叔母さんは亡くなる前、
急に病気が分かって入院しはった。
信ちゃんたちは、随分熱心に病院に通った。
お医者さんからは
いつ危ななるか分かれへんって
言われてたみたいやし
勿論Aちゃんも病院に連れて行かれていた。
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ゆうみ(プロフ) - りずさん» ありがとうございます！私のイメージがかなりバレるお話かなあと思っています笑 (2019年9月29日 22時) (
レス) id: 23afaa0b1c (このIDを非表示/違反報告)
りず(プロフ) - この話好きです！！不器用で、でも一生懸命な丸ちゃんが可愛すぎて。ヒロインちゃんの背中を押してくれるすばるくんも、素敵。 (2019年9月29日 10時) (レス) id: 8a21356a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年8月10日 9時
