. ページ33
.
私の爪にライトを当てながら、
翠ちゃんは、章ちゃんを
バカでかい声で呼んだ。
「オーナー！！」
「……ん？どーしたん？
Aちゃんこんばんは〜」
「こんばんはー」
「オーナー、今度の秋祭りに、
自分から誘ってデートすると
するじゃないですか、」
「うん」
「初デートで会社の人で
浴衣着てきたら引きます？」
「Aちゃんの話やな」
「……はい」
「誘われたんやな」
「………はい」
「僕やったら超嬉しいけど
…でもなあ」
「章ちゃん、なんかあるん？」
「いや、Aちゃんって
人生波乱ばっかりやから、
そんな、着慣れへん浴衣とか着てったら
なんかやばいこと、起こりそうやなあって」
翠ちゃんと章ちゃんは目を合わせ、
具体例を述べ始める。
「雨降るとかな」
「帯落ちるとか」
「鼻緒切れるとか」
「ずーっと寒くて、話聞かれへんとか」
「あ、花火が落ちてくるとか」
「オーナーそれはやりすぎ」
「せやな」
つまり、どうすれば。
二人にお伺いを立てると、
ちゃんと暖かくして、
でもスカートとかで媚びてみれば、と
アドバイスされた。
「冷えそうな格好、
信ちゃんもたっちょんも
嫌がって外に出させへんで」
確かに。
今まで、無鉄砲に色々やって来たけれど
別に今は、ウケを狙わなくていいのだ。
ともかく、丸山さんにどーにか
恥をかかせぬようにしなくては。
翠ちゃんが、肩を叩いて激励してくれる。
もしかしたら、もしかするかも。
新たな挑戦は人生に必要不可欠、のはず。
多分…。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうみ(プロフ) - りずさん» ありがとうございます！私のイメージがかなりバレるお話かなあと思っています笑 (2019年9月29日 22時) (
レス) id: 23afaa0b1c (このIDを非表示/違反報告)
りず(プロフ) - この話好きです！！不器用で、でも一生懸命な丸ちゃんが可愛すぎて。ヒロインちゃんの背中を押してくれるすばるくんも、素敵。 (2019年9月29日 10時) (レス) id: 8a21356a9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年8月10日 9時
