�卸�行けばこそ道は開く！ ページ31
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回想。
偉い人に呼ばれて私たちは、私がメンバーに昇格することを知らされた。
凄く複雑やったけど、大好きなこの人たちの役に立てるのかもしれへんって思うたら、やっぱり嬉しくて、宜しくお願いしますって頭を下げて。
皆も「辛いことがあったけど、みやが入ってくれるんは嬉しいし、元々そうやったはずなんやから、これから頑張ろうな」と言うてくれた。
……絶対デビューなんて無理やと思ってた。
いっぱいお仕事貰うてんのに、母がグループに所属することすら、嫌がって連絡してたの知ってたし、皆と一緒に居りたかったけど、歳も離れてたし。
そもそも、女って世間は許してくれへんやろうから、事務所やってそこまでして危ない橋渡らんと思うてたから、ほんまにこんな夢みたいなことあるんやって信じられへんかった。
家に帰って説明すると、やっぱりお母さんは大反対やった。
週末もう直接話に行く、お前は辞めさせると言われてしまった。
もう私に選択肢はなかった。
レッスンに行っても皆には言えへんくて、でも何とかしないとあかんくて。
それでよこやまくんに相談したんや。
どうしても辞めたない、皆と居たい。
ぎゃんぎゃん泣きながら言ったあれは、相談というより叫びやった。
よこやまくんは聞き終わると、お母さん、説得したる、と言い放った。
そしてホンマに家に来たんや。
「お母さん、みやの芸能活動続けさせてあげて下さい。
反対されてんのは知ってます。
やけど、みやは実力を認められての、今回のグループ加入なんです。
俺らもみやと一緒に活動したいんです。」
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年3月11日 16時
