�阿△覆燭侶譴魄�いている ページ28
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ASide
ツアー大阪公演中。
「ただいまぁ、」
昨日は母親がコンサートを観に来て、その後一緒にご飯食べて、実家に泊まることになった。
いつも家族は関係者席に、本人たちが来たいって言う時だけ大阪公演の平日だけ呼ぶことに決めている。
そして母・由実子が今日ドームに遊びに来たって訳だ。
まあいつもやったら兄・大輔と兄嫁・真美ちゃんも呼ぶんやけど、今はおめでたで、大事を取って今回はパスした。
母……それはかなり常識外れな私の親……。
由実子は「楽しめるならなんでも楽しむ！」という私の基礎を教え込んだ張本人で、ツアーに来る時にそれは一番顕著に出る。
由実子は、強火宮野A担だ。
関係者というか血縁者の癖に、本気で「参戦」してくるのだ。
魂とか用語使ってるし、白いコーディネートで来るし、団扇作ってくるし、物販で私のグッズ買うし、曲とかめっちゃ覚えてくるし、終わった後に、会場の様子とかを教えてくれる。
確かにやりたい気持ちも分かる。
でも母親にファンサする私の気持ちにもなってくれ。
それはともかくとして、例のミラクルミナに、チケット用意しようか？と言ったらあっさり断られた。
「彼氏がチケット当てる為に〜必勝祈願とか言って、品行方正心掛けて、神様にアピールしてっから、うちも協力せんとあかんな〜って思うててん。
もし当たったら二人で行くから、見つけて一回くらい手ぇ振ってな〜」
ミラクルミナらしい。
というかこの血は強い。
終わってからドーム近くで待ち合わせて、ご飯食べて長ーい感想を聞き、二人で実家に帰るとお兄ちゃんが出迎えてくれた。
「あ、来てくれてたん？」
「A、全然帰って来おへんねやもん。」
「まみちゃんもう寝とるん？お腹大きゅうなった？」
「おん。もう結構な。予定日近いんよ」
「性別とか分かってるん？」
「どっちでも嬉しいからって真美が言うてて、俺もそうやなあと思うて聞いとらんねん」
「せやな」
「お母さん、もう声枯れそうやし、ほんまに疲れたから寝るわ。明日も頑張り」
由実子はすぐ寝た。
びっくりした。
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年3月11日 16時
