僕の混乱 ページ5
.
.今日、家来る?
大倉くんのメッセージに、簡単にいいよーと返す。
年がグループの中では近いこともあって、僕らはよく家を行き来してたし。
でも僕は忘れてたんや、今僕が女の子なこと。
そして、僕は知らなかったんや。
僕がどんな女の子やったか。
「家も同じなんや…」
「どうかした？」
「…ううん、なんでもない」
「……」
「…なに？」
僕が沈黙を破ると、隣の大倉くんが僕の髪を撫でた。
「……ええかな」
「え？…何が」
「はいはい、そういう日な。」
先ええよ、と指差されたのはバスルーム。
ここで、やっと僕は理解した。
ここの僕は、大倉くんと関係がある。
焦るが、この転生をバラすまいと分かったような顔でシャワーを浴びてみる。
鏡には、見慣れない身体と、青ざめた僕の顔が映った。
逃げたい。強烈に逃げたい。
好きやない人と寝ることは嫌じゃない。
でも、大倉くんなんて無理や。
しかもここの僕は女の子。
もっと、なんや、色々大切にせなあかんやろ。
お節介にもそんなことが渦巻く。
……ベッドの端に腰掛けて、僕は顔面蒼白のまま、大倉くんを待っていた。
逃げたい。でも逃げられへん。
ここで逃げたら色々壊れてしまう。
女の子やんか、僕。
男の人への奉仕経験は絶対に役に立たない。
僕は歴代、といっても数少ないけど、彼女たちの夜の姿を思い起こしていた。
そんな無駄な逡巡をしているとドアが開いた。
大倉くんの大きい手が僕の肩に触れた。
心臓が大倉くんに聞こえそうな程、高鳴る。
どうしよう。僕は、ある意味では処女ってことやし。
首に落とされるキスが熱い。
いつもの顔と目が合う。
僕は余裕のない顔をしてるやろうな。
大倉くんは、欲に歪んだ綺麗な眼をしていた。
今の僕には、抵抗する力がない。
簡単に「下」になった。
僕は、男相手なら「してあげる」方。
してもらうのは初めてだ。
おまけに女相手なら下手やったこともあって
自分の敏感なそこを、まだ見れてもなかった。
せやから、そこに指が伸びて舌が付けられると、いとも簡単に達してしまった。
大倉くんを受け入れたら更に大きな波が、僕を殴るように駆け巡った。
強烈なこみ上げるそれは、前の身体では到底感じなかった快感だった。
女の方が感じるって聞いたことあるけど、そんなん自分で経験するなんて思うてないし。
僕は、こうして初めてを失った。
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みき(プロフ) - お返事ありがとうございます！2もこれから読ませて頂きます！楽しみです！ (2020年8月19日 8時) (
レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - みきさん» 更新しました。応援を頂いて更に頑張ります！続編もよろしくお願いします！ (2020年8月17日 23時) (レス) id: 8ee4399846 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！私の予想してなかった展開で、この先が楽しみです！ゆうみさんの挑戦、応援してます！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - みきさん» 更新しました…！これから自分としては少し挑戦なので、コメントも楽しみにしています！ (2020年8月16日 11時) (レス) id: 8ee4399846 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 世利菜さん» コメントありがとうございます！ 読んで頂けて嬉しいです。これからも色々進んでいきますのでまた感想頂けたら嬉しいです！ (2020年8月16日 11時) (レス) id: 8ee4399846 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2020年5月29日 14時
