僕の駄目な一生 ページ3
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マンションの、ベランダから見る地面は、いかにも固そうで嬉しくなる。
あれなら絶対に死ねるから。
落ちたら血が出て、顔が駄目になるやろうな。
その方がいい。
好きな人にだけ触ってほしかった身体も、もう清らには戻らない。
生まれ変われるかな。
都合がいいけど、またあの人の近くに居りたい。
次は、女のひとがいい。
母さんに、呪いのように吹き込まれた言葉を思い出す。
「Aは女に生まれたら良かった」
大丈夫、次は巧くやるよ。多分。
『事務所のみなさんへ
ごめんなさい。頑張れませんでした。
ファンのみなさまへ
ごめんなさい。その声が嬉しかったです。
関係者のみなさまへ
ごめんなさい。ご迷惑をお掛けします。
母さんへ
ごめんなさい。1人にしてまうことを許してください。
メンバーのみんなへ
ごめんなさい。みんなのせいと違うから。
僕は僕のせいで、居いひんくなるだけやから。』
こんなボールペン書きの遺書を、誰が一番に見つけるんかな。
考えても無駄やけど、そんなことを反芻する。
手すりを握る力を強くして、右足を掛ける。
夜の東京に、僕の「さよなら」がかき消された。
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「あ、星名さん、」
僕の名前を、光の中で呼ぶ人が居る。
「……ここは、」
天国ですか、と続ける前に、声の主が看護師であることが分かった。
「覚えてらっしゃいませんか？」
「はい、」
「ご自宅で倒れられてたのを、マネージャーさんが見つけて、今朝緊急でいらっしゃったんですよ」
「救急車ですか」
「はい。熱中症ですよ。屋内でもなりますから、気を付けてください」
「この、」
「あ、点滴ですか。
今先生お呼びしますから、診察終わったら帰れますよ。
マネージャーさんに、こちらから連絡しましょうか」
「お願いします」
なんだ、死ねなかったのか。
結局、ベランダの柵を越えたのも夢か。
思いっきり溜息をついて布団に沈む。
……ちょっと、待て。
なんや、この声。
髪、それに胸、リストバンドの「F」。
え？
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みき(プロフ) - お返事ありがとうございます！2もこれから読ませて頂きます！楽しみです！ (2020年8月19日 8時) (
レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - みきさん» 更新しました。応援を頂いて更に頑張ります！続編もよろしくお願いします！ (2020年8月17日 23時) (レス) id: 8ee4399846 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！私の予想してなかった展開で、この先が楽しみです！ゆうみさんの挑戦、応援してます！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - みきさん» 更新しました…！これから自分としては少し挑戦なので、コメントも楽しみにしています！ (2020年8月16日 11時) (レス) id: 8ee4399846 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 世利菜さん» コメントありがとうございます！ 読んで頂けて嬉しいです。これからも色々進んでいきますのでまた感想頂けたら嬉しいです！ (2020年8月16日 11時) (レス) id: 8ee4399846 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2020年5月29日 14時
