僕の駄目な一生 ページ1
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駄目な人生を、送ってきました。
僕がこのグループに入れたんは、本当に奇跡みたいなこと。
特段、華もないただのガキが、事務所の気の迷いでこんな大層なことになってしまった。
最年少って普通は多分、凄く特別な存在。
でも、僕には何もなかった。
歌もダンスも演技も、身長がある訳でも、お喋りが得意な訳でもなんでもなくて。
それでも僕は、この人たちと居りたかった。
特別な人たちと一緒に居ったら、自分も特別になれる気がした。
中学生でデビュー。
でも僕は一番人気がなかった。…当たり前やけど。
仕事もないし、お金もないし。
大好きな兄ちゃんたちの足を引っ張ってることは、嫌でも分かってて「そろそろ辞めなあかんな」なんて漠然と思うていた。
転機は高校二年の時。
その夏、僕は初めて枕営業した。
映画監督の人と寝た。男の人やった。
その後すぐ、その監督に主演映画を撮ってもらうことになった。
なんや簡単なもんやな、そう思うたのを覚えている。
その映画で僕は初めて世間に注目されて、そして気が付いた。
人気者は「生まれる」んと違くて「作られる」ことに。
そして僕は現在に至るまで、偉い人と寝続けた。
それは大抵、僕やメンバーの仕事となって実を結んだ。
歌もダンスも演技も、長い時間の間にましになって、作られた評判に近づいたって言うていいと思う。
僕は、ただ無気力に楽しく暮らした。
こんな僕でも、男の人に抱かれたら役に立つ。
よかった、足手まといになってない。
つらくはなかった。
何にも考えないようにしていたから。
それに、あの夏、あのホテルの部屋で気付いたんや。
僕は、男の人も大丈夫って。
別に女の子が嫌いな訳と違う。
同級生の女の子と初めてを済ませてから、初めての枕に臨んだくらいやったし。
でも、どっちかって言えば、名の売れた人から寝たいって思われる方が嬉しかった。
ぼんやり、ただ笑っていたかった。大好きなこの人たちの横で。
責任感とかそんなものはない。ただの保身やった。
事務所はこのことを多分知っている。
でも見て見ぬふりや。
枕し始めてから事務所の待遇は良くなった。
まあ、半ば公認て言えると思う。
グループで一番才能のない僕が、一番仕事を自力で取ってきてるなんて笑える。
でも、これが大して嫌やないのが駄目なんやろうな。
僕はいつもぼんやりしていた。
でも悲しいことも幾つかあった。
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みき(プロフ) - お返事ありがとうございます！2もこれから読ませて頂きます！楽しみです！ (2020年8月19日 8時) (
レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - みきさん» 更新しました。応援を頂いて更に頑張ります！続編もよろしくお願いします！ (2020年8月17日 23時) (レス) id: 8ee4399846 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！私の予想してなかった展開で、この先が楽しみです！ゆうみさんの挑戦、応援してます！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - みきさん» 更新しました…！これから自分としては少し挑戦なので、コメントも楽しみにしています！ (2020年8月16日 11時) (レス) id: 8ee4399846 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 世利菜さん» コメントありがとうございます！ 読んで頂けて嬉しいです。これからも色々進んでいきますのでまた感想頂けたら嬉しいです！ (2020年8月16日 11時) (レス) id: 8ee4399846 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2020年5月29日 14時
