��君の為に生きようか ページ16
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ウチらの心配をよそに、画面の二人は、顔を見合わせて笑い始めた。
……あれ、いつものAちゃんたちや。
「Aちゃんあれやね、なんか仲悪いみたいやな」
「せやね。自分で言うて引いた。」
「でも言うてみるもんやわ。まさか許可出ると思わへんやん」
「私かて、おーくらさんと結婚するなんて思うてへんかったわ」
……………あ、そういうことや。
「ではお二人は、唐突婚、ということでしょうか？」
「唐突婚！それやな！突然やもん大倉さん。」
「言い当ててるわ」
「そんな唐突婚の二人ですが、お互いへの思いを聞かせてください」
「……じゃあ、俺から。
Aちゃんとはグループでも年下組で一緒におって、
全然彼女とかとも違かったんですけど、今、病気が分かって、それで今までとは違う幸せが欲しいって聞いた時、それを知らん奴が叶えるのを見るのは、嫌やなって。
家族みたいに思うてたので、多分関係性というか、そういうんは、これから先も変わらへんと思うし、変わらせたないです。
まだ手も繋いでないんですけど、それでもやっぱりAちゃんは特別なんで、それでも全然構へんなって、思うてます。」
「私はそういう、人と付き合うたりしたことないので、今から、じゃあやりましょうってステップ超えてくのは、物凄い高い壁やったんです。
でも信頼してて、理解してくれてる大倉さんやったら何でも平気やなって。
そう思うたので、結婚してみますって感じです。
これから、どうなるか分からへん私でも良いって、言うてくれたから。
まあ、大倉さんも言うてましたけど、手え繋ぐとこから、始めたいって思います。
とにかく結婚式してからですけど」
釘を刺したAちゃんに、記者の笑い声が重なった。
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年3月22日 8時
