��気張ってこーぜ！【緑】 ページ2
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緑Side
打ち合わせを終えたAちゃんは、目に見えて上機嫌やった。
春のドラマで、十年ぶり？くらいに、また組むことになって、もう少しすればセブプリ以来の…とかなんとか、話題になるはずや。
今回のあらすじはこう。
捜し物なら何でも捜す、『捜し屋』の笹本彼方(俺)。
普段は父から継いだ喫茶店で、マスターをしている。
その喫茶店の入っているビルの一階の古本屋の店主、青山れい(Aちゃん)が彼方の幼馴染であり、捜し屋稼業の相棒でもある。
れいには小学生の甥・遥介がおり、一緒に住んでいるが
実はワケありで、血は繋がっていない。
そんな二人が出会うちょっと可笑しな依頼人と、その捜し物を巡るヒューマンコメディ、というもの。
「楽しみやなあ。
年明けから、もう始まんねやもんね、撮影は」
「せやで」
「今度はおーくらさんが主役やね。
あんな、このおーくらさんの役私好きやねん。
ちゃんとしてて、でもどっか抜けてて、いつもれいちゃんのこと心配してて、頼りにしてて。
私の役ももちろん好きやで？
無気力で本の虫で、ヤバいことばっか足突っ込んで、遥介のこと大事にしてて。」
「おー、分かってるなあ」
「元々読んでてん。
でも原作やと、回想編で、赤ちゃん遥介のとこ長いから
期待してたんやけど、一瞬やね。
…赤ちゃん抱っこしたかったわ」
「でも一話であるやん。短いっぽいけど」
「それはそれでな。この年で高校生は無理あるわ」
「よこちょの悪口やめて」
「悪口違うよ！あ、私も金髪にせんとあかんのかな」
「せんでええわ。伸ばすんやろ？」
「そ。星乃先生のイメージで、
表紙のイラストも黒髪ストレートボブやからね。
駄目やったらウィッグかエクステ言われてんねんけどな」
髪を一房持って、まだ短いなあ、なんて呟くAちゃん。
こんな様子で、前髪切るとか何とか話していたのは春やったか、もう一年近くになるんやな。
「おーくらさん。よろしくな。距離感近い役かあ。
ずーっと昔から一緒で何でも知ってて、家族みたいにそばに居った役。
まんま、そのままやな。なんか演技せえへんでも、出来てまう気いするわ」
家族みたい、その言葉が死ぬほど嬉しくて。
家族みたい、その距離感が少し、哀しくて。
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ゆうみ(プロフ) - 消しましたー！ご心配ありがとうございました……！ (2019年3月19日 21時) (
レス) id: 23afaa0b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年3月19日 20時
