機転 ページ6
何だこの美形三人組は？見たことないけど。
え、背高、足長、顔小さ、スタイル良すぎじゃない？？でもって色白とか、何なの？！
まじまじと無言で眺めていたら、先程、声をかけてきて、未だにお腹抱えて爆笑していらっしゃる、ひょろひょろした細身の人が目尻に皺を寄せてクシャッとした笑顔で、隣にいる歩く彫刻みたいな、美しい色白な美少年に向けて話しかけていた。
田中『マジでこんな逸材を見逃していたのが悔やまれる！超新鮮な反応してくれると思わない？！！』
京本『まぁ、そうだね、明らかに俺らのこと知らないってカンジだもんね』
田中『えー、俺らもまだまだ、だなぁ。北斗も何か感想ないの？』
松村『別に…煩く騒がないのは有り難いけど、見過ぎってことくらい…かな』
三人組で話しているのに、目線が明らかにうちら、二人組に向いていることに、何人かの陽キャJKさん達に気づかれている気がして、益々冷や汗が出てくる。
高2もあと僅かとはいえ、あと丸々一年あるんだから、今まで通り、陰キャは陰キャらしく、平和に過ごさせてくださいませ〜！
と神頼みをしたくなり、思わず両手を組み少しだけ天を見上げてしまう。
すると、隣にいたりんが、急に私がかけていたリュックを掴み、「すみませーん、うちらもう行きますんで、芸能科の方々ですよね？？棟も違いますし、ココで失礼させていただきますねー」と明らかに苦笑い混じりで、美形三人組に断りを入れてから、そそくさと移動してくれた。
＊＊＊
りん「はぁ、まさかAの天然おバカ振りが芸能の方々まで引き寄せてしまうとは、恐ろしい子！！！！！」
A「ちょ、天然じゃないってば！！」
と返しながらも納得。
なるほど、芸能科の方々だったか。道理で顔もスタイルも声までもイケメンな訳だわ。
A「ん？りんは、あの三人組知ってるの？？え、知らない私が変なの？？」
りん「えー、マジ？！あんたジャニーズ好きじゃなかった？？」
A「まぁ、テレビ出てれば見ちゃうくらいは、好きだと思うよ？」
りん「あの人達、そのジャニーズJr.じゃん」
A「Jr.なの？！」
二度ビックリとは、このことだ。
りんも、この学校の芸能科に居ること、名前くらいしか分からないらしいけれど。
兎に角、これ以上陽キャJKの嫉妬や、やっかみを言われないようにしなきゃ、と朝のHRを終えたら、そそくさと保健室へ二人で逃げ出したのだった。
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りん(プロフ) - しゅわ。さん» 無知な私に教えてくださっていたんですね、失礼しました。改めまして、ご指摘ありがとうございます。 (2022年4月24日 8時) (
レス) id: 28e5d8ff7a (このIDを非表示/違反報告)
しゅわ。(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜。 (2022年2月18日 22時) (レス) id: 17f9b038b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2022年2月18日 0時
