遭遇 ページ5
いつ見ても、陽キャの皆様の身のこなしには、脳内で拍手を送りたくなる。
朝何時に起きて、その巻き髪やらマスカラやら、上手く薄化粧までしたり、身支度をしているのだろうか？？
私はその時間、全力で睡眠に充てているのだから、その情熱とか、行動力の源を教えて欲しい、なんて半分本気で思っていたりする。
そのせいか、陽キャのJKの皆様の方に意識が向かいすぎていたらしい。
「「わー！！キャーッ！！本当カッコイイ！！ヤバい、朝から見れるなんて今日ツイてるー！！！」」
一斉に黄色い声を出した為、耳がキーーンとなり、思わず耳を塞いだ。
陽キャJKの皆様が目をハートにして見ているのは、私達の後方。
思わず、耳を塞いだまま、それはもう苦虫を噛み潰したような、盛大にげんなりした顔で振り返ってみる。
え、同い年くらいの男子高校生が集団で登校してるのはわかるけど、そんなキャーキャー騒ぐ程？？と思い、たぶん眉間に皺を寄せてたから、相当不細工な顔をしていたんだろう。
りん「ちょA、いくら何でもその顔は、ヤバいwww」
A「人の顔見てそこまで笑う？！」
りん「じゃあ、録画してあげるww」ﾋﾟﾛﾝ
A「え、じゃあ気合い入れなきゃ」
りん「いや、頑張る方向違うから！」
A「どれどれ？…うわ、ヤバ！！！」
りん「ひーっ！！！笑いすぎてお腹つるww 」
A「コレは我ながらヒドいwww」
黄色い歓声を上げてる人達には声の大きさは負けるけれど、二人でくっついてゲラゲラ笑っていたから、なんか変な盛り上がり方してる、と目立ったのかもしれない。
陽キャの皆様の声が更に大きくなったことに、もう少し早く気付けば良かったんだけど、私達は撮ったばかりの激ヤバ不細工になってる動画に夢中になっていた。
『ねぇ？なーにをそんなに爆笑してるの？？』
耳元で囁かれて、のぅおわっ？！！なんて、出したことのない声を出して、咄嗟に距離を取った。
オーバーリアクションだったなぁ、とは思う。
けれど、親友のりん以上に、囁いてきた、と思う初対面の男子に爆笑されている。
なんだこの状況は、私は陰キャなんだよ。
こんな沢山の人に注目を集めたくないんだけど。という気持ちになり、今度は顔から血の気が引いてゆく。
『ヤバ、こんな面白い子いたの？！』
『じゅり、その子百面相してるからさ』
『……先行ってもいい？？』
それはそれは、美形な三人組が間近に居たのだ。
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りん(プロフ) - しゅわ。さん» 無知な私に教えてくださっていたんですね、失礼しました。改めまして、ご指摘ありがとうございます。 (2022年4月24日 8時) (
レス) id: 28e5d8ff7a (このIDを非表示/違反報告)
しゅわ。(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜。 (2022年2月18日 22時) (レス) id: 17f9b038b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2022年2月18日 0時
