噂話 ページ20
A「へ…停学??」
りん「そうらしい。何か、女みたいな顔して…的なことを言ってきた男子を殴ったって噂になってる」
なるほど。そりゃ連絡は来ないし、見かけないとは思っていたけど、そもそも学校に来れなかったってわけか。
にしても、人を殴って停学とか…仕事をリアルに引きずってしまうタイプなのかな??
確か、不良学生のドラマだか映画に出てたよね、京本先輩のグループって…ほら、やっぱり…
情報を集める必要性を感じて、ちょこちょこ検索してみれば、名前から仕事内容、時には目撃情報なんて凄まじい物まで手に入ってしまうことに驚きを隠せない。
何ていうか、一応同じ高校の同級生だけど、やっぱり芸能人って言葉がバッチリ当てはまってしまうし、何ならご家族芸能一家で、そりゃ綺麗な顔立ちになるわな、って納得してしまう程。
だけど、何とも不思議な気持ちになってしまう…
A「綺麗な人に綺麗って言ってしまうよねぇ」
りん「まぁね。でもさ、女みたいな顔って言い方は、からかいというか、言葉の中に悪意が滲み出てる気がしない??」
A「そうだね、私思ったことをそのまま口に出したりするから、気をつけないとだなぁ」
りん「…Aは前科あるからねぇ」
A「え、やっぱり?!」
田中 『あ〜ぁ、やっぱり噂になっちゃってたか』
振り返ると、久々に見た、細くて、気怠げにも見える仕草は変わらないけれど、苦笑いを浮かべた、京本先輩と同じグループで、同じクラスの田中くんが居た。
田中 『噂を聞いて、どうしますか??』
A「どう思ったか、じゃなくて、ですか??」
田中 『どう思ったかは、さっき聞けたもん』
A「堂々と盗み聞きしたこと言っちゃうんですね」
田中 『ねぇ、おれらタメなのに、敬語使うのとか、きょもの影響大き過ぎない??』
A「え、敬語と京本先輩に何の影響が?!」
田中 『え、関係ないの??うわ、真面目』
りん「知り合いくらいだからこその敬語ですかね」
田中 『北斗みたいなこと言ってる…うわマジか』
一応状況を軽く説明すると、例の屋上に居た私達二人が噂話のことを話していたら、後方からいつの間にやら居た田中くんが話しかけてきたのだ。
何だ、細いと足音も響かないってワケ??羨ましすぎるだろホントに…。八つ当たりか、やめておこう。
にしても、気軽過ぎるのよね、田中くんが。
くだけた話し口調なんだけど、一定の距離はしっかり取っていたりするのは意外だけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん(プロフ) - しゅわ。さん» 無知な私に教えてくださっていたんですね、失礼しました。改めまして、ご指摘ありがとうございます。 (2022年4月24日 8時) (
レス) id: 28e5d8ff7a (このIDを非表示/違反報告)
しゅわ。(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜。 (2022年2月18日 22時) (レス) id: 17f9b038b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りん | 作成日時：2022年2月18日 0時
